キム・ユジョン の最新ニュースまとめ
■デビュー作では泣いてばかり
1999年9月22日生まれのキム・ユジョン。芸能界に入ったのは4歳のときだった。彼女の1歳の誕生日の写真を母親がインターネットに載せたら、それを偶然見た芸能関係者が声をかけてきたのだ。
初めて出演した作品は映画『親切なクムジャさん』だった。拉致された子供の役で、出演していたチェ・ミンシクが怖くて、セリフも言えずに泣いてばかりいた。あまりに幼くて、それも無理はなかった。
以後は、『イルジメ(一枝梅)』、『トンイ』、『太陽を抱く月』と出演作が続く。作品ごとに天才子役と称されたのは周知の通りだ。
私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)が時代劇のムックの編集長を務めたとき、真っ先に指名してインタビューしたのが2012年だった。
当時はまだ中学生だったが、受け答えは大人顔負けだった。当時のキム・ユジョンの発言をもとに、彼女の成長の軌跡を振り返ってみよう。
■時代劇への愛着が強い
キム・ユジョンにとって一番幸いしたのは、『トンイ』のときにイ・ビョンフン監督からたくさんのことを学んだことだった。
「他の俳優の方々はイ・ビョンフン監督と仕事をするのは大変だと言いますが、その分、学べることも多いんです。監督は私に発声も教えてくださいました」
そう語って、キム・ユジョンはイ・ビョンフン監督に感謝の気持ちを表していた。
当時は、こんなエピソードがあったそうだ。
「撮影現場ではなく撮影前の練習のとき、共演する子役の人から、練習するのでセリフを合わせてほしいと言われたんです。それで軽い気持ちで行なったら、イ・ビョンフン監督から叱られました。『なぜ、私ばかり言われるの』と悔しくて涙が出ました。あとで、アシスタント・ディレクターの方が来て、『すべてお前のためなんだ』と話してくれましたが、それでも涙が止まりませんでした。あとで考えたら、とてもいい経験でした」
キム・ユジョンは時代劇の出演が多い。それだけに、時代劇には特別な愛着を持っているという。
「時代劇では、髪形をキレイにするためスプレーをたくさん使いますが、そこにコツがあるんです。現代劇では髪形を整えて撮影が終われば翌日また髪を洗っていかなければならないでしょう。でも、時代劇では髪を洗わなくてもいいんです。ヘア担当の方に『やっぱり洗わないとダメでしょうか』と聞いたら、『洗わないほうがもっとスタイルがちゃんと出る』と言われたんです」
この言葉からもわかるように、キム・ユジョンは時代劇に出演するときは、髪を洗わないことで形を整えているのだ。この点は意外だった。
■なにごとにも一生懸命!
キム・ユジョンにとって、時代劇は歴史への興味をかきたててくれる特別なジャンルなのである。
「時代劇に出ると歴史についてもっと学ぶことができます。撮影のためにどうしても授業を抜ける場合が多いのですが、時代劇をすれば歴史に関する本をもっと読むようになるんです。学校の友だちは教科書に出る硬い歴史だけを学ぶじゃないですか。でも、私は古い言葉もたくさんわかるようになりました」
演技でも勉学でも、いつも一生懸命に取り組むキム・ユジョン。彼女は『トンイ』以降、演技が上手だという評価を得ている。
そのことについて、キム・ユジョンは謙虚にこう言う。
「私はシナリオに書いてあるそのまま感情どおりに演技をするだけです。それをファンのみなさんが大目に見てくださるのだと思います。私の夢は、ドラマや映画をあまり見ない方々が私の演技を見ようと作品を見てくださることなのです。実は『太陽を抱く月』の第1話が放送されたときは落ち込みました。私の演技に足りないところが多かったんです。第1話から第3話まですべていっぺんに撮影したのに、なぜか第1話があまりよくなかったのです。1回目の放送が終わってインターネットでも『下手だ』という評が出ました。でも第2話が放送されてからは、視聴者の方々が少しずつ認めてくださったんです。それがうれしかったですね」
周囲の評価がとても気になるというキム・ユジョン。実に、繊細な神経の持ち主なのである。
文=康熙奉(カン・ヒボン)
(ロコレ提供)
Love in the Moonlight | 雲が描いた月明かり [Preview - ver.1]
Copyrights(C)wowkorea.jp 0