言葉と着るもので、その人の人格がガラッと変わることを念頭に置けば、交渉ごとだけでなくいろんな場面で活用できると思います。
話を戻しますが、南方のある都市に就航するときも以前のように金銭面で苦労すると思い緊張しましたが、この省では金銭面での苦労は皆無で、食事の支払いも全部先方が払ってくれましたので勝手が違いまごつきました。
後から知ったことですが、この省は外国からの企業誘致等で財政が潤っていましたので、余裕があったようです。
その代わりプロトコール(儀典)を重視するので閉口しました。こちら側の来賓で誰が偉いんだとか、どんな経歴なのかなどを根掘り葉掘り聞かれました。
普通どこでもある程度の略歴は事前に渡すものですが、それ以上に要求され、たとえば、こちらの来賓が省長と格が違うから、と平気で約束した表敬訪問の相手が格下の副省長に変わり、当惑させられました。韓国も相手の「格」にこだわりますが、突然のキャンセルはしません。こちらの来賓で重量級の要人が来ますと、普段顔を出さない省の最高責任者である党の書記が出てきたりします。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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