大きさは万里の長城や故宮を見れば十分で、そのスケールは日韓束になってもかないません。昔の日本のコマーシャルで「大きいことはいいことだ」というコピーが流行ったことがありましたが、まさに中国がそうです。北京や上海には巨大なビルが林立していますので、日本や韓国に来た中国人は箱物の大きさに優越感を持つようです。ですが、安全に気を配り精密で細かいところまで手入れが届いている面を見落としているきらいがありますが……。
他に、中国のサウナやホテルの客室もおおむね日韓よりも広く豪華です。国土が広いから可能なのかもしれません。
スケールの大きさで言えば、賄賂の額なども日本に比べれば桁違いです。億単位の天文学的な金が動くのですから、韓国も日本に比べたら桁が違いますが、中国のスケールに比べたら額がぐっと下がります。日本の閣僚が百万円単位の金額で追及されるのは健全な社会だとも言えます。
このスケールの違いは、気質もさることながら社会の発展の度合いから来るものだと思います。日本が明治維新以来多くの疑惑を経て不正の少ない社会にたどり着いたように、中国も韓国もさらに近代化が進めば健全度が上がるのではないでしょうか。
文＝権 鎔大（ゴン ヨンデ）
出典＝『あなたは本当に「韓国」を知っている？』（著者/権鎔大 発行/駿河台出版社）
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