【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入などの疑惑を捜査中の検察特別捜査本部が、朴大統領に聴取を行うことについて、朴大統領の弁護士に選任された柳栄夏(
ユ・ヨンハ)氏が17日、立場を明らかにした。 報道陣に配られた資料で柳氏は「できる限り急いで弁論準備を終え、来週には大統領に対する調査が行われるように協力する」とコメントした。 検察側は遅くとも18日までには朴大統領への聴取を行う必要があるとの立場を取ってきたが、朴大統領側が拒否したものと受け止められる。朴大統領側が「応じる」と表明しない限り事情聴取はできない。 疑惑の中心にいる崔容疑者の勾留期限(20日)が迫る中、検察は18日を最終ラインと捉えていた。文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に対する支援金の強要や、青瓦台(大統領府)の機密文書流出などについて、朴大統領が関与していたかなどをより明確に起訴状に記述しようとの意図があったものとみられる。 しかし、柳氏が聴取の日程を遅らせたことで、崔容疑者の起訴状に朴大統領がどのような形で記されるかは不透明になった。 検察がこれまでに確保した供述や証拠に基づき、朴大統領に関する内容を起訴状で指摘するとする見方がある一方で、朴大統領に関する記述はせず、来週行われる予定の聴取の後に、裁判所に起訴状の変更を届け出るとの見方もある。 柳氏の発表資料は、崔容疑者の国政介入疑惑などの糾明に向けた特別検察官任命などに関する法案が国会で通過した直後に、報道陣に配られた。法案通過後の世論の動きなど、状況をみてから選択肢を模索する意図があるとの指摘も一部から出ている。 柳氏はまた15日に行った記者会見で朴大統領に対する聴取を先送りするよう求め、批判を受けたことについて、「朴大統領は検察の調査に応じないという言ったことがない」とした上で、「ただ、現職の大統領の身分を勘案し、朴大統領に関連する疑惑を全般的に調査し、全ての事項を整理した後にまとめて調査を受けるのが望ましいとの意見を申し上げた」と説明した。 さらに「朴大統領はこの事件の真相を明らかにするための検察の捜査に積極的に協力するとの確固たる意思を何度も明らかにしており、今もその立場に変わりない」と強調した。
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