韓国の結婚式では通常主礼という人が式を司ります。学校の恩師や社会的に著名な人を立てるのが普通です。
昔は、見栄を張ってできるだけ有名人を立てましたが、政治家はあまり喜ばれず大学の教授が好まれました。政治家はコロコロ路線を変え節操がないと言われるためで、教授はただ一筋に研究に専念し、他のことに脇目を振らないことから結婚式を司るに相応しいとされた時期がありました。
主礼は一人で行いますので、日本のように二人そろっての媒酌人(最近は立てないケースが多くなりました)はいません。
披露宴形式でない場合は、結婚式場近くの別の場所に食事をする場を設けお客をもてなし、主人公の二人や両家の人々が来客にお酒を注ぎながら挨拶回りをします。
来客への贈答品も出さないか、もしくはお餅や簡単なものを準備しますが、日本のように形式に則った引出物は出しません。こちらがお祝いに行くときにお返しすれば済むので、いちいち細やかな神経を遣う必要がないと考えています。こんな点でも無頓着でこだわらないのが韓国人です。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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