これこそ「現金なもの」です。お祝いのお金も自分の懐具合に合わせて持っていって差し支えありません。日本に来て、ご祝儀の方程式はホテルでの料理代一万五千円+引出物代五千円+祝儀一万円と教えられましたが、韓国ではこれにこだわる必要はありません
葬式においても、わざわざ古いお札を持っていかなくてかまいません。たくさん包んでも死んだことを歓迎するものではありません。昔、ある韓国のメジャー新聞社の社長がお亡くなりになったとき、提携していた日本の新聞社の代表者が駆けつけ弔問をした際、古いお札と少額(韓国からしたら)の香典を出しましたが、それを受け付けた記者の友人から「日本人は誠意がない」と私にクレームがありました。日本のしきたりを説明し、その誤解を解きましたが、このように相手の習慣を理解しなければ、ささいなことが災いの種になります。
服装も必ずしも黒い服を着なければならないということはありません。派手な服装でなく、黒いネクタイ着用であればオーケーです。
日本ほど形式にこだわり過ぎないのが韓国式ですので、必ずしも礼儀をわきまえていないのではありません。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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