身内に不幸があったのでソウルに行き、五日間葬儀に関わりました。日本とあまりにも違うので、皆さんにご紹介します。
まず日程ですが、日本では普通通夜、告別式と二日間で葬儀を行いますが、韓国では三日間かけて行うのが普通です。五日間、七日間行うこともあります。
日本では夕方六時ごろから通夜が行われ、献花あるいは線香をあげ故人を悼み、別室に準備されたお寿司などの料理やお酒などでもてなされ、早々に引き上げるのが一般的です。
韓国でも流れは同じですが、決まった時間に告別式をするのでなく三々五々都合のいい時間に弔問してもらいます。
葬儀場に遺影が安置され弔問を受けられる体制が整えば、そこから三日目の出棺まで随時弔問客を受け付けますので、喪主が大変です。
葬儀期間ずっとその場で弔問を受け、無視できないお客であれば別室に案内してもてなさなければなりません。夜の十二時に弔問客が来ても礼を尽くしてもてなさなければなりません。
三日間神妙な面持ちで祭壇側の喪主席に居なければならないのですから体が持ちません。ですが現実的には深夜や明け方に来る弔問客はおりませんし、喪主も普通二、三人いますので交代で休みます。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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