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独学で始めた韓国語の勉強。友人と意思疎通には困らないほど、韓国語を習得した。「いつか、大好きな俳優チャン・ドンゴンさんと共演したい」。この思いが実現へと自身を動かし、夢への第一歩を踏み出した。韓国映画「ゴーストマスク(仮)」出演が決定したのだ。
韓国語でのセリフ、韓国俳優らとの共演、韓国ロケ…。初めて幼い子供を日本に残し、海外へ飛び立った茜ゆりか、そして彼女を韓国映画の主演に抜てきした曽根剛監督に話を聞いた。
<B>-韓国に興味をもったきっかけ</b>
韓国に興味をもつ前から、私の周りには韓国人や在日韓国人の友人が多くいました。その友人たちが話す母国語(韓国語)を聞くうちに、自然と韓国語に興味をもつようになりました。当時、友人に勧めてもらった韓国映画「チング」を見たことがきっかけで、韓国に興味をもつようになりました。同じアジア人で顔立ちも似ているのに、感情表現の違いに驚き、韓国俳優(女優)のオーバーリアクションも私には新鮮でした。そのような不思議な国=韓国で芝居がしたい、と強く思うようになりました。
<B>-韓国活動を目標に行動</b>
当時、TBS「王様のブランチ」リポーターのオーディションを受けることになっていました。半分諦めていたこともあり、オーディションが終わったら韓国留学をしようと思っていました。そんな中、私の予想ははずれてオーディションに合格!うれしい反面、韓国留学は諦めることになりました。そこで韓国留学は諦めたものの、韓国語に対する熱意は変わらず、独学の道を選びました。
<B>-独学の方法</b>
とにかく耳から覚えることが一番だと思いました。関内(コリアンタウン)に頻繁に出かけて、韓国料理店にいる韓国人留学生に友達になろうと話しかけ、韓国語を教えてもらいました。今考えれば、本当に大胆ですよね(笑)。だけど、日本にいながら韓国にいるような状況に身を置くことは大切だと思ったので、すぐに行動しました。
<B>-韓国活動の準備</b>
日本でタレント活動と韓国語の勉強を並行しながら、韓国にオーディションを受けにも行きました。しかし当時、ちょうど日韓関係が冷え込んだ時期でもあり、簡単には進みませんでした。また、韓国オーディションのシステムが日本と大きく異なり、突然「いまプロデューサーと一緒にいるから、オーディション受けてみない?」という連絡がくるということも多々あり…。日本に住む私にとっては厳しいなと感じました。
<B>-韓国映画「ゴーストマスク(仮)」を手掛ける曽根監督との出会い</b>
(茜ゆりか)曽根監督との出会いは、何年も前のことです。初めて出会ったのは、私が20代前半の頃でした。
(曽根監督)昔、撮影で参加していた作品で初めてご一緒しました。そして、再会したのは3年前、DVD映画に出演してもらったときでした。
<B>-韓国映画「ゴーストマスク(仮)」の監督-主演女優として会ったときの印象</b>
(曽根監督)茜さんとは数回しか一緒に仕事をしたことがないはずなのに、もう何度もタッグを組んでいるかのように感じました。それくらい、息が合ったということですね。
(茜ゆりか)懐かしい!という感じはなかったですよね。
(曽根監督)度々会っていたように感じましたね。実はクランクインの前日、3年ぶりに会ったのに(笑)。
<B>-韓国での撮影</b>
(曽根監督)韓国ロケは約10日間でした。茜さんは出演者であるのに、通訳としても助けてもらいました。とても感謝しています。
(茜ゆりか)まずは、もっと遊びたかった~美味しい物もいっぱい食べたかった~(笑)。でも、韓国がとても新鮮に感じ、“韓国で芝居がしたい”という夢の第一歩を踏み出せて、感無量でした。
<B>-韓国語での演技</b>
(曽根監督)茜さんの役柄は、日本から韓国にやって来た留学生なので、セリフはほぼ韓国語でした。
(茜ゆりか)韓国に留学がしたい私が演じたわけで、現実と重なる点は演じやすかったですね。韓国語がぎこちない雰囲気も、特別飾ることなく演じました。韓国語での演技については、共演者の方々にアドバイスもたくさんもらいながら、現場で作り上げることができました。
(曽根監督)僕自身は韓国語が全くわからないので、現場で茜さんと韓国人の出演者、スタッフがやり取りしながらセリフについて話し合っている姿を見て、頼もしく感じました。僕より台本を読み込んでいるなと感じることもありました。
<B>-日韓スタッフによる映画制作</b>
(茜ゆりか)人と人との距離がちかい韓国人の方々と家族のような雰囲気の中で、1つの作品を作り上げるという過程が楽しかったです。最初は「どうなるんだろう…」と不安に感じていたのですが、途中でその悩みも消えました。
(曽根監督)自分が考えている以上に…と言ったら監督として怒られそうですが(笑)、出演者とスタッフが僕以上に作品のことを考えてくれることがありがたく、感動しました。言葉が通じなくても思いは伝わる、と作品を通して強く感じました。
<B>-作品で伝えたいこと</b>
(曽根監督)当初、タイトルは「サンチョ(傷)」でした。この作品には“美容整形”というキーワードがあり、外的な「傷」と合わせ内面の「傷」がどのように変化するかを伝えています。作品自体はサスペンスとしてストーリーが進んでいきますが、個人的にはハッピーエンドなのではないかと思っています。ラストは人それぞれ感じ方が違うと思いますので、劇場でぜひ確かめていただきたいです。
<B>-育児と女優業の両立</b>
映画撮影のために韓国へ行くことが決まり、初めて息子(1歳11か月)と長期間離れることになりました。息子が多くのことを吸収する時期に、両親と離れることは精神的に大丈夫なのだろうか、と心配でした。とはいえ、韓国に到着したら、私はすべきことを目の前にして、良い意味で息子のことを頭から切り離して考えることができました。息子にははやい段階から「ママはお仕事でしばらく会えないけど、どこにいても愛しているからね」と言い聞かせていたからか、離れている間、息子は一度もママを探して泣くようなことはなかったそうです。約2週間ぶりに息子と再会したときは、意外とあっさり「よっ!久しぶり!」という反応を見せてくれました(笑)。
<B>-今後の目標、夢</b>
(茜ゆりか)私の夢のはじまりは韓国映画「チング」、そして俳優のチャン・ドンゴンさんでした。以前、仕事でチャン・ドンゴンさんにお会いした際に、韓国語でこの思いを伝えたところ「いつか必ず韓国映画で共演しましょう」と言っていただき、その言葉を胸に頑張ってきました。映画でチャン・ドンゴンさんと共演するという夢を叶えたいです。
(曽根監督)今回初めて全編韓国語での作品を手がけましたが、実は2作目も構想中です。今回、僕の映画に対する思いを韓国で伝えたところ、次回作で協力したいというオファーをもらいました。僕も韓国語を勉強しないといけませんね(笑)。来年中には形にしたいと思っています。
【映画あらすじ】
家庭環境、人間関係のもつれから行方不明になった姉を探すために韓国・ソウルに留学する美優。新進気鋭の整形外科医ハナに出会い、次第に仲良くなる二人だったが、美優はハナに姉の面影を感じるようになる。一方、ハナも美優に惹かれるようになるが、彼女は同性の恋人ヒョシンと同居しており、美優は距離を置かれてしまう。やがて、それぞれの過去が明らかになっていくが…。
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