朝鮮王朝時代に、儒教でもとりわけ朱子学という形而上学的な部分が取り入れられて、理とは何か絶対善とは何かなどを追求し、対立する派閥と論陣を張ってきたので自然と言葉の使い方が発達しましたし、論争して負ければ一族郎党がさまようので、その覚悟は生半可ではありません。
また、韓国は地震、火山、台風などの天災が少ない代わりに北方民族(蒙古、満州族)や漢族の侵略、はたまた豊臣秀吉による文禄・慶長の役など戦争つまり人災が多かったため、その侵略者との切羽詰まった駆け引きを余儀なくされたので、自然に言葉が発達しました。
ですから、寡黙を美徳としている日本人よりも韓国人の方が弁が立ちますし、騒がしいのではないでしょうか。東京よりもソウルのほうが喧騒としているのも、そのせいではないかと思います。
タクシーの運転手にしても違うと思います。日本の運転手は、比較的無口な方が多いと思いますが、韓国のタクシーの運転手は政治や事件などを質問しようものなら延々と喋り捲ります。
先ほど儒教や戦争の影響と申しましたが、韓国人の話し好きは楽天的な性格も一役買っているに違いありません。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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