チィクモンエドビョトゥルナルイッタ(ネズミの穴にも日が差すときがある)
●どこまでも楽天的!
何てすごい言葉なんでしょう!韓国のことわざと申しましょうか、よく使われるフレーズです。すごく楽天的な表現でもあるのです。見上げる空が崩れ落ちるわけはないのですが、もし崩れたとしても全滅になるのでなく、必死に探せば必ずどこかに穴があって、そこから脱出すればよいという考えです。津波や台風は局地的ですから、被害が大きくてもその国が全滅することはないでしょうが、天の場合は天が崩れ落ちるのですから、穴なんかあるわけがないのです。それでも生きる道があると期待するのですから、能天気というかしぶといというか。
もう一つよく使われる、「ネズミの穴にも日が差すときがある」。
ネズミの穴は暗くてよく見えない所にあるのが普通なのですが、ここではそんな日が当たるわけがない場所でも、日の当たることがある可能性を否定しないのです。何というしぶとさでしょうか。「俺だって人並みの条件が整っていたら、こんなくすぶっていない」という考えを秘めている言葉でもあるのです。
韓国人は日本人のように分をわきまえるよりは、「俺だって!」という自己主張が強いのです。
あの天才芸術家岡本太郎先生は、一九六四年に当時最貧国水準だった韓国を訪れ、おおよそ「韓国人は貧しさを感じさせない明るさと楽天的で人間的だ」と韓国人を評価し、親しみを感じてくれました。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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