日本では漢字、カタカナ、ひらがなを併用して使っているので見た目もきれいですし、一見して内容がわかるので重宝します。翻訳書が日本語版と韓国語版の二種類あると迷わず日本語版を手にします。
韓国語版ですと全部「ハングル」ですので、いちいち読まなければ内容がわかりません。
ハングルは表音文字ですので、見ただけではわかりませんが、漢字が入っている日本語版は見ただけでも大体の意味がわかるので早く読めます。それに漢字だけでなくカタカナ、ひらがながバランスよく並んでいるので疲れません。中国語ですと漢字だらけですので読む前に圧倒されます。もちろん中国の人は慣れているから苦にはならないでしょうが……。
その漢字ですが、同じ漢字でも最近の中国の漢字はあまりにも簡略化されており、日本や韓国、台湾の漢字に慣れ親しんでいる人には苦痛ですらあります。
余談ですが、なぜ中国がこれほど漢字を簡略化するかというと、少数民族を含んだ十三億人の民の識字率を高め、漢字を通じて言語を統一するためです。中国でドラマを見ますと字幕が出ているものがありますが、それも同じ政策に則ったものです。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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