韓国の三大エリート大学は国立ソウル大学、私立の延世大学、高麗大学と言われています。大学入試の受験塾に三校の頭文字を取った「sky」班があります。
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ソウル大(s)、高麗大(k)、延世大(y)の韓国読みのイニシャルを取っています。
このほかにもカイスト大学、浦項大学など上記大学よりも優秀な大学があり、いずれも科学技術系で抜きん出ていますが、総合大学ではこの三校が名門です。ソウル大、高麗大、延世大には、芸術(音楽、美術学部など)や体育学部、家政学部などがあり、日本の総合大学からは想像できないことです。
ソウル大学は戦前の京城帝国大学に、戦後、工学、商学、師範大学などの専門学校を併合して総合大学になりました。一九七二年に新しいキャンパスができるまでは、それぞれのキャンパスに別れていたことと、エリート特有の個人主義とが重なって団結力は他校よりは薄いと言われています。
延世大学は、都市部の学生が多く入ったため、昔でいうシティボーイ、オシャレな学生が多いと言われましたし、高麗大学には地方出身の学生が多かったため、無骨で人情味が豊かと言われてきました。
お金があれば、ソウル大学の学生は本を買い、延世大学は靴を磨き、高麗大学はマッコリ(日本でブームになった)を飲むと言われました。マッコリは農村を象徴するお酒でした。
また、先にも述べましたが、この三校は次のようにたとえられもしました。
ソウル大学の学生たちは、エリート意識と各キャンパスが離れていたことで砂にたとえられます。砂を手ですくうと固まるどころか指の間から漏れてしまうほど、バラバラだと言い、延世大学は砂の粗いブロックにたとえられました。一応くっついてはいるがすぐ壊れ、ソウル大学よりはまだましだが、団結力はいまいちだと言われました。その点、高麗大学はセメントと言われ固い結束力を誇りました。
職場や官僚社会でも先輩が後輩を引き上げるなど、面倒をよく見るのは高麗大学出身者だと言われています。ある組織に入ると必ずと言ってよいほど同窓会を作るのも高麗大学の特徴です。
李イ明ミョン博バク大統領も母校の後輩を引き上げ、社会から非難を受けました。皆さんもよく知っているフィギュアスケートのキム・ヨナ選手も高麗大学に進学しましたが、地方出身ではありません。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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