「BIGBANG」
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アジアが誇るモンスターグループ「BIGBANG」のデビュー10周年を記念した、4年連続となるドームツアー「BIGBANG10 THE CONCERT : 0.TO.10 -THE FINAL-」。11月5日(土)、6日(日)の東京ドームを皮切りに、福岡ヤフオク!ドーム(11月19日~20日)、京セラドーム大阪(11月25日~27日)、ナゴヤドーム(12月2日~4日)、福岡ヤフオク!ドーム(12月9日~11日)と回り、再び京セラドーム大阪(12月27日~29日)で幕を閉じた。

BIGBANG の最新ニュースまとめ

 ツアーの幕を開けた東京ドーム公演は、初日の5日には、前日11月4日が誕生日のT.O.Pを祝福する誕生日企画が行われ、6日は2017年2月9日に入隊するT.O.Pが、東京では入隊前最後の公演となるため、ファンは複雑な気持ちを抱えながらも、会場は開演前から熱を帯びていた。

 スクリーンに、白い雲が青空に浮かぶ映像が映し出され、「MY HEAVEN」のイントロが流れると、ステージには、スカイブルーと白を基調にした、個性あふれる衣装に身を包んだ「BIGBANG」の5人が登場!会場を埋め尽くした5万5000人の割れんばかりの大歓声が沸き起こり、6日の公演もアツくスタートした。
そして、G-DRAGON&SOL&V.I、T.O.P&D-LITEという組み合わせで、早くも2台のフロートに乗り込んだメンバーは左右二手に分かれて、アリーナ外周を周りながらファンと間近で触れ合い、パーティチューン「WE LIKE 2 PARTY」「HANDS UP」でさらに盛り上げた。

 一人ずつ自己紹介のあいさつをした後は、ミディアムバラードの「BAD BOY」、ミディアムチューンの「LOSER」で研ぎ澄まされた存在感を発揮。抜群の歌唱力で、ファンを魅了した。

 MCタイムでは、V.Iが観席に年代別コールを要求。「10代だけイェーイ!20代イェーイ!」と50代までいくと、D-LITEに「それきのうも言ったけど、分けるのはよくないよ。みんな20歳の心で来たのに」とツッコまれ、「そうだね、『BIGBANG』のライブは年齢関係なく楽しめる」と言い、「50代から人生は始まるんだよ。50代イェーイ!」と飛ばしまくるV.I。

 SOLが今回のツアーは、「夏の大阪・ヤンマースタジアム長居でのスタジアムライブと同じ内容、セットリスト、ステージをやることがちょっと…」と切り出すと、「うわさを聞いたんですよ。『BIGBANG』って同じ内容で次のツアーをまた回るの泥棒じゃないの?って」とD-LITE。すると、G-DRAGONが「僕は泥棒だよ。ファンの皆さんの心を盗んだ」と言い、客席から「キャー!」と黄色い歓声が上がると、SOLから「G-DRAGONじゃなくて、G-泥棒ですね」と絶妙なツッコミが入り、笑いに包まれた。

 また、大阪でのスタジアムライブとの違いとして、照明のことを挙げ、D-LITEが「『BIGBANG』は照明で勝負するグループです」と話すと、「メイクが濃いグループで有名ですから(笑)」とかぶせるV.I。さらに、SOLから「D-LITEの表情も違います」と言われたD-LITEはヘン顔をして見せ、ファンを楽しませた。

 V.Iから「ここまで何も話していない」と話を振られたT.O.Pは、「私はファンの皆さんの心を大トロです」とポソリ。会場中が??になっていると、「ギャグです。すみません」とT.O.P。「どこで笑えばいいの?」と言うD-LITEに、泥棒と大トロをかけたと理解したのか、「あ~」と納得したV.Iは、「勇気を出してギャグをしたT.O.Pさんに大きな拍手を!」と求め、客席は拍手&大爆笑となった。

 そして、D-DRAGONが「最初は歌もダンスも上手いグループとしてデビューしましたが、ある時からあんまり踊らなくって(笑)。でも、僕らはダンスも上手いので、きょう気合入れて踊って見せます!」とファンの期待値をさらに高め、ダンスナンバー「ガラガラGO!!  」で息の合ったキレキレのダンスを披露した。

 ここからはソロ・ユニットステージに突入!トップバッターのV.Iは、「BIGBANG」のお笑い担当としてのコミカルな姿とは異なり、「LET‘S TALK ABOUT LOVE」をクールなパフォーマンスで披露し、「STRONG BABY」では女性ダンサーとの濃厚な絡みを見せるなど、大人っぽいセクシーさでファンの目をくぎ付けに。
続くD-LITEは、「古い日記」の「あの頃は~」「ハッ!」で会場を一体にし、「ナルバキスン(Look at me,Gwisun)」でお祭りムードを演出。V.Iから「演歌歌手のライブ」と称されるほど、まさにオンステージだったD-LITEは客席に向け、ウインクをしたり投げキスをしたり、キス顔をしたりとファンサービスも満点だった。

 ここで再びステージに戻ってきたV.IとD-LITEが軽快なトークを展開。V.Iが、ライブ開始が20分ほど遅れたことを謝り、本番前D-DRAGONが指輪を選ぶのに時間がかかったせいだと説明。「結局、最初に選んだ指輪にしたんです(笑)」と明かすと、D-LITEが「ただ、重要なのは、指輪は何をつけても重い」とオチをつけ、笑いを誘った。そんな2人で、元気いっぱいに「じょいふる」をコラボ披露し、会場の熱気をまた一気に上昇させた。

 続いて、炎が上がり、妖艶な雰囲気の中、登場したのが神々しいオーラをまとったG-DRAGON。会場を一瞬にしてD-DRAGONワールドに染めてみせ、「HEARTBREAKER」、「CRAYON」を歌い上げ、ファンを熱狂せた。

 そして、GD&T.O.Pが「HIGH HIGH」でセグウェイに乗って縦横無尽にステージを駆け回り、GD×TAEYANGはステージ左右に分かれ、「GOOD BOY」で息ぴったりなダンスで魅せた。

 「PRETENDED」を音声のみで披露した後、ステージに現れたT.O.Pは「DOOM DADA」で圧巻のステージを披露。サングラスを外すと、力強いまなざしが向けられ、真顔で指ハートをするなど彼の独特な雰囲気に会場全体が飲み込まれた。

 ソロのラストを飾ったのはSOL。花火の映像をバックに「EYES, NOSE, LIPS」をはじめ、「ONLY LOOK AT ME」「RINGA LINGA」を熱唱。さすがの歌唱力&ダンスで、ファンはその歌声やパフォーマンスにうっとり酔いしれた。

 メンバーたちの切ない歌声がたまらない珠玉のバラードナンバー「IF YOU」「HaruHaru-Japanese Version-」では、5人が情感たっぷりに歌い上げ、ファンも大合唱。5万5000人の歌声が重なり広がっていく光景は、鳥肌モノだった。

 そんな感動的ムードに包まれる中、メンバー5人から10周年を迎えた感謝の気持ちが語られた。
SOLは「スタジアムライブでもらった愛情、ドームツアーでもらった愛情をいつまでも忘れないで、これからももっといい音楽、カッコいいステージでお返ししたいです。いつも変わらず大きな愛情をくださって、10年間本当に特別な人生をプレゼントしてもらったと思います。韓国でデビューしてから、初めてのコンサートで、“一瞬だけ輝いて終わるスターではなく、何か意味のある歌手になりたい”と話しましたが、その考え方は10年経ったいまでも変わらないです。僕の名前(韓国活動名テヤン=太陽)みたいに、永遠の光を持っている人として、音楽で世の中を照らして、皆さんに温かい感動をプレゼントする歌手になります。本当にありがとうございます。愛してます」。

 D-LITEは「10年間本当に一瞬だったと思います。10年の思い出であふれています。僕は何も持っていない普通の28歳の男だと思いますが、皆さんのおかげで、なかなかできない経験もいっぱいできたし、皆さんとの思い出がたくさんあります。すごく幸せな20代を過ごせたと思います。皆さん、ありがとうございます。正直に言うと、5人のステージは、もうしばらく見られないと思いますが、今までの10年間があっという間だったように、次の5人のステージを待つ時間も、あっという間に来ると思います。ちょっと待っていてください。次の5人のステージはまたすぐ来るので、いままでの思い出を思い浮かべながら、感じながら。いままで本当にありがとうございました。いま話しながら、心が微妙になって…。(V.Iから「泣きます?」とツッコまれると)でも、細マッチョはステージの上では泣かないはずです。本当にいつも皆さんに感謝しています。皆さんは心の中にいます。世界で一番愛してる!」。

 T.O.Pは「(きょう)幸せです。時間の流れの速さにビックリしているきょうこの頃です。皆さんとの思い出が増えていく感じがして、幸せで胸がいっぱいです。きょう皆さんは幸せでしたか?私はもしかしたら今回の東京ドームが最後の東京になるかもしれません。だから、私にとっての皆さんは一人ひとりがとても意味のある思い出となります。これから出る『BIGBANG』の新しいアルバムも期待していてください。そして、私たちもまた、皆さんの応援でもっともっと成長する『BIGBANG』になります。本当に愛しています。ありがとうございます」

 G-DRAGONは「『BIGBANG』という名前で10年間活動して、築き上げたものの結晶がきょうだと思います。ここに立つまでいろんなことがありましたが、それらを乗り越えられたのは、ここにいるメンバーとファンの皆さんの力があったからだと思います。本当にありがとうございます。毎日を皆さんのおかげで幸せに生きていますが、逆に年をとるほど不安な気持ちも大きくなるような気がします。なぜか理由は分からないんですけど、これだけは覚えておいてください。いままでやってきたように、皆さんと僕らの心が変わらなければ、10年経っても、20年、30年経っても、僕らはいつも同じ場所で一緒に幸せでいられるはずです。必ずそうします。だから、これからもBIGBANGのことをよろしくお願いします!愛してます」

 V.Iは「ことし『BIGBANG』は10周年ということで、我々5人にとっても、すごく意味のあるコンサートですけれど、この10周年、『VIP JAPAN』の皆さんと『BIGBANG』のことを応援してくれているファンの皆さんと一緒に過ごせて、すごくうれしいです。つまらない5人ですけど、これからもよろしくお願いします!」

 メンバーたちから感動的なメッセージが伝えられ、しんみりとした空気が漂ったが、それをかき消すように、最後はこれぞ「BIGBANG」というノリノリでアゲアゲなアンセムソング「BANG BANG BANG」、「FANTASTIC BABY」でラストスパート! 入場の際にプレゼントされた、音に反応して一斉に光るブレスライトが点灯し、客席は無数の光がゆらゆら揺れ、光の海のような壮大な光景が広がる中、ファンの大合唱も一段と大きくなり、ボルテージは最高潮に!「SOBER」では、G-DRAGONがV.Iをバックハグし、頭をスリスリする姿も見られるなど、5人の弾けまくる姿にファンも大いに盛り上がり、本編が終了した。

 アンコールでは、再びフロートに乗り込んだメンバーたちが懐かしのヒット曲「LAST FAREWELL」、「SUNSET GLOW」、「LIES」を歌いながら、最後までファンと近くで触れ合うと、「みんなの声を聴かせてくださ~い!」と次の曲「声をきかせて」へ。ボーカルラインのSOL、D-LITE、V.Iの美声が響いた後、熱狂的なライブのラストは大合唱が響き渡った「BAE BAE」で締めくくられた。

 ライブ中に、2015年に世界各国の音楽チャートを席巻した「MADE SERIES」のフルアルバムがリリースされることを伝え、「いい曲ばかりなので期待してください!」と自信を示した「BIGBANG」。
日本での5人そろってのライブはしばらくお預けとなるが、今回のツアーでもソロ・ユニットステージで見せたように、それぞれが個性を生かしたパフォーマンスで、多くのファンを惹きつけて離さない魅力を持っている彼らだけに、どんな形であろうと次の活動も期待せずにはいられない。



「BIGBANG10 THE CONCERT : 0.TO.10 -THE FINAL-」
セットリスト 11/6 東京ドーム
01.MY HEAVEN
02.WE LIKE 2 PARTY
03.HANDS UP
04.BAD BOY
05.LOSER
06.ガラガラGO!! 
07.LET‘S TALK ABOUT LOVE+STRONG BABY/V.I
08.古い日記+ナルバキスン(Look at me,Gwisun)/D-LITE
09.じょいふる/D-LITE&V.I
10.HEARTBREAKER+CRAYON/G-DRAGON
11.HIGH HIGH/GD&T.O.P
12.GOOD BOY/GD X TAEYANG
13.PRETENDED+DOOM DADA/T.O.P
14.EYES, NOSE, LIPS+ONLY LOOK AT ME+RINGA LINGA/SOL
15.IF YOU
16.HaruHaru -Japanese Version-
17.BANG BANG BANG
18.FANTASTIC BABY
19.SOBER
アンコール
20.LAST FAREWELL+SUNSET GLOW+LIES
21.声をきかせて
22.BAE BAE



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