ユ・スンホ の最新ニュースまとめ
本作は、朝鮮時代を舞台に、明るく大胆不敵な詐欺を働き続けていたキム・ソンダル率いる詐欺師チームが、民を清に売り飛ばす悪行を働く、国の絶対権力者に復讐するため、持ち主のいない大河(大同江=デドンガン)を売りつけるという前代未聞の計画に挑む姿を描いた全く新しい時代劇エンタテインメント。
セクシーさとお茶目さまで兼ね備えたキム・ソンダルを見事に表現したユ・スンホ、詐欺師チームの末っ子的存在で、清らかな心を持つキョン役としてスクリーンデビューを果たしたシウミン、キム・ソンダルを頼もしく支える“相棒”を演じた怪優コ・チャンソク、紅一点の占い師を演じた超個性派女優ラ・ミランが詐欺師チームを形成。最強の敵ソン・デリョンには、圧倒的なオーラを放つ演技派チョ・ジェヒョンが扮して、ピリリとした対決を繰り広げ、予想だにしない結末に観客も爽快に騙される!
映画「影の殺人」(2009年)でデビューし、本作では監督・脚本を手がけ、豪華キャストを相手にエモーショナルな演出力を発揮しながら、迫力のある怒涛のアクションシーンを作り上げたパク・デミン監督が、1月20日(金)からの劇場公開に先駆け、プロモーションのために来日し、インタビューでキャスティング秘話や撮影エピソードなどを語ってくれた。
<B>―伝説の詐欺師として、韓国では有名なキム・ソンダルの物語を映画化した理由を教えてください。</b>
韓国では有名な詐欺師として、説話では紹介されてきたんですが、映像作品としては1950~60年代に作られて以降、なかったんです。こんな面白い人物がいるのに、映画化されていないというのがもったいないと思って、ぜひ作ろうと思いました。ところが、不思議なことに、シナリオを書いているとき、他の映画制作会社でも、キム・ソンダルをモチーフに映画化しようという動きが3社ぐらい出てきたんです。運よく、スムーズに作業が進められたので、こうしていち早く公開できましたが、タイミングが一歩遅かったら、大変なことになっていただろうと思います。
キム・ソンダルが魅力的な理由は、詐欺師というと悪役のイメージがありますが、説話の中でも、両班(ヤンバン=貴族階級)を騙していて、庶民から見ると、ヒーロー的要素を持った人物だということです。その部分を上手く表現できれば、現代劇のヒーロー物のような痛快さも出せるだろうと思い、映画化しました。
<B>―説話の中に登場するキム・ソンダルは、経験豊かな老詐欺師だとか。本作では若く美しく、セクシーな人物として描いていますが、それはどうしてですか?</b>
説話では、余裕があって、歩き方もゆっくりで、それでいて人を騙して、世の中の出来事を風刺するという人物として登場しますが、そのイメージで映画化すると、つまらないなと思ったんです。むしろ、若々しい活力を吹き込み、走り回りながら、人を騙すことを楽しんでいる人物にしたかったので、若くてセクシーなキャラクターにし、そのイメージにぴったりなユ・スンホさんにお願いすることにしました。
<B>―キャラクター設定ができてから、ユ・スンホさんをキャスティングしたということなんですね。</b>
ユ・スンホさんを使いたくてシナリオを変えたのではなく、キム・ソンダルの設定を若くしたので、若くてちゃんと演じられる俳優は誰かと考えたときに、ユ・スンホさんだったということです。
<B>―韓国には若くて実力のある俳優がたくさんいらっしゃると思いますが、ユ・スンホさんをキャスティングした決め手というのは?</b>
彼は23歳だと思うんですけど、経験豊富で、確かな演技力を持っている若手俳優というと、それほど多くはいないと思います。今回、映画の中で、変装していろいろな人物になるため、すごく入り込んで感情表現をしなくてはいけないので、それができる俳優というと、選択肢が限られ、真っ先に思い浮かんだのがユ・スンホさんだったので、彼にオファーしました。
<B>―制作側がこの俳優だと思ってオファーしても、ダメになるケースもあると思いますが、今回は第一希望が叶ったということですね。</b>
そうです。通常はシナリオを渡して、短くても2週間、長いと1か月ぐらい、出演可否どころか、連絡すらないこともあるぐらい、返事を待たないといけないんですが、今回はシナリオを渡して、翌日に連絡がきたんです。「シナリオを楽しく読みました。ぜひ会いたいです」と。それで、すぐに会うことになって、とても順調に進みました。
<B>―先ほど変装のお話も出ましたが、ユ・スンホさんは女性、老人、王などの変装から、いままであまり見られなかったコミカルな演技を披露するなど、彼の新たな一面を監督が引き出したと思いますが、どのような演技指導をされましたか?</b>
ユ・スンホさんはキャリアが長いので、指導したというより、相談しながら進めていきましたね。基本的にはマジメな人なんですが、時折茶目っ気のある姿を見せていたので、そういう部分を上手く引き出そうという話をしました。
それから、彼はしっかり準備をしてくるタイプで、次にこういう撮影があると決まると、その人物の言葉遣いや動作など、数通り準備してきてくれました。最初の頃は、コミカルな演技に慣れていないので、恥ずかしがったりしていたんですが、こういうのもあります、と見せてくれた中から、僕のほうで良いものを選んだり、この部分をもう少しこうしてみようかとオーダーしながら、作り上げていきました。スンホさん自身も、意欲的に準備して撮影に臨んでくれたので、上手くいったと思います。
<B>―シウミンさんは劇中では末っ子的な存在ですが、実際はユ・スンホさんより3歳年上ですよね。どういうイメージでキャスティングされたんですか?</b>
最初、シウミンさんの年齢を知らないまま、「EXO」にこういうメンバーがいると聞いて、写真だけでイメージを見たら、キュートで可愛い弟のような感じがしたので、一度会いたいと言って会いました。後から、ユ・スンホさんより3歳上だと知って、驚きましたね(笑)。画面で見たとき、ユ・スンホさんとシウミンさんは兄と弟のように見えるし、シウミンさんは愛らしい感じに見えたので、キョン役に合うと思いました。
<B>―映画初出演となるシウミンさんの演技はどうでしたか?</b>
キョンが見せなければいけない魅力をしっかり見せていたと思います。もちろん、演技力という部分では、まだ足りないところもあると思うんですけど、本作においては詐欺師チームの中で、末っ子の愛らしい存在というものを望んでいました。その愛らしさは、訓練して出せるものではないと思うんですね。本人がもともと持っているものをいかに出せるかだと思うので、シウミンさんの場合、それを自分の中から、上手く引き出して表現してくれたんじゃないかと思います。愛らしさだけでなく、シーンによっては、感情を上手く表現しなくてはいけない難しいシーンもありましたが、それもしっかりと演じていました。本人が努力した結果だと思うので、とても満足しています。
ただ、普段アイドルとして活動しているので、ついアイドルのクセで、目がカメラを探してしまうんですね。演技をしながら、知らず知らずのうちにカメラ目線になってしまって、NGを出すということが何度かありました(笑)。
<B>―大河を売って大金を手にするエピソードが主となるだけに、韓国中の河をロケハンして、撮影地を決められたそうですが、撮影で大変だったことなどはありますか?</b>
映画の中で、たくさんの場所が登場するので、移動だけでも大変でした(笑)。特に、最後に登場する河は、堤防でせき止めているので、干上がっているんですが、ロケハンして決めていた場所を急きょ変更することになり、大変でした。というのも、撮影は全体の後半に予定していて、降水量も定期的にチェックし、準備が進んでいたんですが、撮影の1週間前、急に大量の雨が降ってしまい、撮影に適した河ではなくなってしまったんです。それで、代わりの河を見つけることになり、1週間後の撮影に間に合うよう、合間を縫って、スタッフとあちこち探し回って、やっと見つけたんです。もし、探せていなかったら、予定していた撮影期間に撮れず、大変なことになっていたと思います。自然現象までは、想定できないことなので、ちょっとヒヤヒヤしましたね(笑)。
<B>―そのスケール感あふれる河のシーンもそうですし、臨場感あふれるスピーディーな追撃シーンなど、印象的な場面がいくつも登場しますが、監督自身が気に入っているシーンはありますか?</b>
僕も追撃シーンは楽しく撮影できたし、後で見ても、楽しめるシーンでした。撮影自体大変だった分、楽しいシーンになったと思います。あとは、詐欺師チーム4人が一緒に登場する場面が何度か出てくるんですが、中でも、キョンを他の3人が家の前で見送るシーンは、本当の家族のような感じがして、心が温かくなると思います。
それから、後半でユ・スンホさんと悪役を演じたチョ・ジェヒョンさんが張り詰めた空気の中、お酒を飲むシーンがあるんですが、チョ・ジェヒョンさんは怒鳴らなくても、顔の表情、目つきだけで十分に怖さを感じさせるカリスマ性を持ち併せています。そのとき、役に入り込んで、特に目力がすごかったんですが、ご自分でも涙がスーッと流れているのに気付かないぐらい、集中して演じられていたんです。その姿を見て、本当にすごいなと思いました。そんなすごいチョ・ジェヒョンさんに、ユ・スンホさんも全く引けを取らず、その緊迫感のあるシーンを演じてくれたので、印象深いシーンになりました。
<B>―日本の観客にはどういうところに注目して見てほしいですか?最後にメッセージをお願いします。</b>
まずは、主人公を演じるユ・スンホさんが、さまざまな姿に変身する様子を楽しめると思います。また、時代背景が朝鮮時代なので、華やかな衣装なども楽しんでいただけるし、後半に進むにつれ、娯楽性も高くなり、追撃シーンなどもあるスケール感あふれる作品に仕上がっています。約2時間、あれこれ考えることなく、思いきり楽しめると思いますので、ぜひたくさんの方に見てほしいです。
監督として、日本でインタビュー取材を受けるのは初めてとのことで、サインをお願いすると、「僕のサインでいいんですか?予め俳優からもらっておけばよかったですね」と照れくさそうに謙遜し、写真撮影でも照れくさそうにしていたが、ポーズをお願いするとそれにしっかり応えてくれたパク・デミン監督。
独学で日本語を勉強したことがあるそうで、こちらの日本語での質問をほぼ理解しながら、さまざまなエピソードを披露し、映画の魅力を語ってくれた。
韓国では2016年7月に公開され、観客動員数200万人を突破した「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」。日本では2017年正月第二弾映画として、1月20日よりTOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開!
巨悪の最高権力に立ち向かう詐欺師4人の大活躍をスクリーンで楽しもう!
映画『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』(2017/1/20公開)予告編【公式】
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