サムスン電子は事故の再発を防ぐため、安全対策に力を入れる(同社提供)=(聯合ニュース)
サムスン電子は事故の再発を防ぐため、安全対策に力を入れる(同社提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が今春発売予定のハイエンドスマートフォン(スマホ)「ギャラクシーS8」に搭載するバッテリーの調達に関し、村田製作所(京都府)に接触したことが3日、分かった。サムスン電子は昨年、バッテリーの欠陥が原因の発火事故のために「ギャラクシーノート7」の生産・販売を打ち切っており、ギャラクシーS8でスマホ事業の巻き返しを目指している。業界はどのメーカーのバッテリーが採用されるか、関心を持って見守っている。 業界関係者によると、サムスン電子は最近、村田製作所に対し、ギャラクシーS8向けにリチウムイオンバッテリーの供給が可能か打診した。 村田製作所はサムスン電子や米アップルなどにスマホ部品を納品した実績があり、昨年はソニーの電池事業の買収を発表している。 サムスン電子は先月23日、ギャラクシーノート7の発火原因の調査結果発表で、バッテリーの欠陥が発火につながったとの判断を示した。同機種にはサムスンSDIと中国・ATLのバッテリーが採用されていた。サムスン電子は「法的な責任を問わない。取引中断や提訴はしないということ」と述べる一方で、バッテリーの調達先を増やすことを検討してきた。 同じサムスングループのサムスンSDI製バッテリーは今後も採用するとみられる。ATLに関しては、サムスン電子の事情に詳しい業界関係者が「今後の協力方向について協議中のようだ」と話している。
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