靖国爆発音事件、韓国人の被告に控訴審でも懲役4年「人的被害が出なかったのは偶然」

靖国神社の爆発音事件で、建造物侵入や火薬類取締法違反罪などに問われた韓国籍のチョン・チャンハン（全昶漢、28）被告の控訴審判決公判が7日、東京高裁で開かれた。裁判長は「1審の量刑は妥当だ」として控訴を棄却した。日本メディアが同日、伝えた。

　これを前に、昨年7月19日の1審判決で「計画性、危険性の高い悪質な犯行だ」として懲役4年（求刑同5年）が言い渡されたが、弁護側は量刑を不服として控訴していた。

　裁判長は「犯行は危険かつ悪質で、人的被害が出なかったのは偶然にすぎない。テロ行為と位置付けなくても1審の量刑は導かれる」と指摘した。

　チョン被告は2015年11月23日、靖国神社のトイレに金属製パイプや火薬を使った装置を設置。タイマーで装置を点火し、推進したパイプで天井を壊すなどした。