少女像設置を認めるよう訴える団体メンバーら。前は慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん=10日、大邱(聯合ニュース)
少女像設置を認めるよう訴える団体メンバーら。前は慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん=10日、大邱(聯合ニュース)
【大邱聯合ニュース】韓国・大邱の繁華街、中区・東城路に市民団体が旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の設置を推進していることについて、行政当局に続き、地元の商人らも設置に反対する姿勢を示し、緊張が高まっている。 団体は3月1日に東城路にある大邱百貨店前への少女像設置を強行する意向を示しており、衝突が起きる可能性もある。 団体と中区庁は昨年末から最近まで、2回にわたり協議を行った。団体は流動人口が多く、日本による植民地時代に起きた「3・1独立運動」が行われた場所の一つなどとして、同地への設置を求めている。だが、中区は道路法上、不可能との立場を表明し、周辺の公園など別の場所を代案として示した。 団体関係者は「慰安婦問題の解決は国家課題だ」として、「少女像を公園に設置することは何の意味もない。中区が建立の意味をしっかり認識していない」と主張した。その上で、「市民が自然に歴史の意味を振り返られるよう、流動人口が多い場所に少女像を設けることが設置の目的に合致する」と述べた。 こうした中、地元の商人らが少女像の設置に反対する意見を示した。毎年行われる各種イベントの開催に支障をきたす懸念があるほか、ごみ捨てなどで少女像が破損する可能性もあるなどと主張している。 団体と中区は追加協議を行う計画だ。中区関係者は「団体が独断で設置する場合、手続きに従って撤去する」との方針を示した。 団体は昨年1~12月、少女像設置に向けた募金活動を行った。市民ら約2000人が参加し、7200万ウォン(約710万円)が集まった。
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