既に患者数の減少を体感しているというのが整形外科医師会側の説明だ。特に、韓国観光禁止措置が中国全域で拡大しているという知らせに、患者の半分が中国人である江南(カンナム)地域の整形外科医院街は緊張モードに入っている。
クォン・ヨンデ整形外科医師会理事は3日、「中国の患者数が国内整形外科全体患者数の半数近くを占めるほどに医療観光が盛んにおこなわれてきたが、最近、患者数が50%程度減少したと聞いている」と明らかにした。クォン理事は「一時的な現象であれば大丈夫だが、中国政府の態度に変化がなければ整形外科経営の悪化が続くとみられる。中国は近くて遠い国になった」と付け加えた。
ソウル江南区ノンヒョン洞にある整形外科院長も「周辺のクリニックだけでも、最近に入って中国人患者数が急激に減っている」としながら、「単純な状況ではなく、深刻に受け止めている」と伝えた。
加えて、これまでの中国患者増加への期待で大きく開院したり、リフォームした整形外科医院の懸念はより一層深くなる。
保健福祉部の「外国人患者誘致実績の調査結果」統計資料によると、2015年に韓国を訪れた外国人患者は29万7000人で、前年に比べ11%増加した。そのうち33.4%(9万9059人)が中国人で、整形外科を訪れる患者数は約4万人に達する。中国人は2012年以降、韓国を訪れる外国人患者比率1位を維持している。
国内流入患者の減少も問題だが、中国進出の道が塞がれたことも問題だ。一部の医療陣はこの数年間で高まった韓国整形外科の施術力を前面に出し、1年間の行為免許(臨時)を受けて週末や1か月に1~2度のペースで中国の協力病院に出向いている。クォン理事は「現在、行為免許もきちんと発行できず、中国や台湾の医師に交替させられているのが実情」と伝えた。
またクォン理事は「韓国の医療点数は低く、他の専門医たちも整形外科の領域に多く移ってきた状態で無限競争が繰り広げられている。ここに、予想外の状況まで重なり、整形外科の医師は大変な状況」と述べた。
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