CROSS GENE の最新ニュースまとめ
「お久しぶりですね」と懐かしむようにインタビュールームに入ってきたシン・ウォンホ。彼と会うのは、昨年夏、「CROSS GENE」のメンバー、セヨンとサンミンにインタビューした際、たまたま遊びに来て、そこで会って以来だが、ちょうどそのとき、「青い海の伝説」の撮影をしていたという。
劇中、イ・ミンホ率いる詐欺師トリオの末っ子で天才ハッカー、テオ役を演じ、その演技力が韓国国内でも高い評価を受けたシン・ウォンホ。撮影がクランクアップしたときには泣いたというほど、愛着を持って取り組んだ同作の魅力や撮影秘話、自身の役づくりなどについてたっぷり語ってくれた。
シン・ウォンホにとっては勝手知ったるインタビュー取材。机の上に、プレゼント企画のお絵かき用パズルを置いておくと、「これを描きながら話しましょうか?テオを描こうかな」とスラスラと絵を描きながら、リラックスムードで話がスタートした。
<b>―シンさんの地上波ドラマ出演は「ビッグ~愛は奇跡< ミラクル>~」以来4年ぶりですね。今回オーディションで出演が決まったそうですが、なぜオーディションを受けようと思ったんですか?</b>
「オーディションを受けてみない?」って連絡が来て。まだ台本はなかったんですけど、演出がチン・ヒョク監督、脚本家がパク・ジウンさんという2人の名前を見て、やってみたいなという夢が膨らみました。テオ役ということだけで、他の情報は何もなかったんですけど、監督と脚本家さんを信じていたので、オーディションを受けに行きました。
<b>―オーディションではどんなことをしたんですか?</b>
「青い海の伝説」ではなく、違うドラマの台本を事前にもらっていたので、自分なりの自由演技で挑みました。オーディションには監督と脚本家さんがいらっしゃっていました。いろんな候補者の中で、僕が選ばれたのは本当にありがたいことです。
<b>―選ばれたのは何が良かったからだと思いますか?</b>
分からないです(笑)。
<b>―「ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~」もそうでしたが、今回の「青い海の伝説」も、セリフの少ない役ですよね。</b>
だから、ちょっと難しかったです。しゃべらないで感情を表現するのは大変だから。無表情でいると、視聴者からは「あの人ただ立っているだけじゃん」と思われるし。だから、微妙な表情の変わり目もちゃんと見せたほうがいいなと思って、先輩たちに相談しながら頑張りました。
<b>―歌手活動ではあまり見たことのない表情が、ドラマではたくさん出ていたと思います。セリフがない分、感情を表情するのに苦労したことなどはありますか?</b>
……。(パズルの絵を描くのに夢中)
<b>―話聞いていますか?(笑)</b>
聞いてる、聞いてる(笑)。ハイ、描き終わりました!じゃあ、話しましょう。テオはいろんな表情を出せない人だったから、どうすればいいかなと思ったんですけど、先輩に相談したら、「その瞬間テオだと思って、テオが感じているものを自然に出せばいいと思うよ」ってアドバイスしてくれたので、感じるままに演じました。そうしたら、ちょっとラクになりました。何かしようとは思わず、いま自然にわき出るものをそのまま表現しようって感じで。
<b>―じゃあ撮影現場に入ったら、テオになりきって?</b>
まだ新人だから、そういう役になりきるという部分に関していえば、オンオフが自由に切り替えられないから、ドラマの撮影期間中はずっとテオでした。生活の中でも、寮でもずっと。
<b>―寮生活でもテオだと、一緒に生活をしている「CROSS GENE」のメンバーはどんな反応だったんですか?</b>
ちょうどその頃、メンバーは日本にいたので、ヨンソクと僕の2人だったんです。そのとき、ヨンソクはミュージカルをやっていたから、役者としての考えをよく理解してくれていたと思います。いつも一緒にモニタリングをしながらドラマを見ていましたね。
<b>―ヨンソクさんはドラマを見て、何と言っていましたか?</b>
ヨンソクはね、僕のことより、違う役者さんのことをよく言っていました。キレイだなとかカッコいいなとか。俺のことを言えよっていうことですよね?(笑)
<b>―あ~、チョン・ジヒョンさんを見て、キレイだなと。</b>
「やっぱ美しい方だね~」って。「お前さ、お兄ちゃんが出ているのに何を言っているんだよ!」って感じでしたね(笑)。ドラマを見るときは、いつもヨンソクが大好きなチキンを食べながら、いない他のメンバーの部屋に行って見ていました。
<b>―テオは独り言を日本語でつぶやくシーンなどもありましたが、そういう役の設定だったんですか?</b>
初めて脚本家さんとミーティングをしたとき、僕がどういう人なのかを知るために、いろいろ質問してくれました。それで、「日本語が得意です」って答えたら、「じゃあ、日本語でしゃべってみて」って言われて、普通にしゃべっていたら、「日本語をしゃべっているときの声がすごくカッコいい」っておっしゃってくれて、気付いたら、台本に日本語のセリフがありました。
<b>―シンさん自身のキャラクターを役に投影してくれたということなんですね。</b>
だから、役者が自分の能力を発揮できるように書いてくれる本当に素晴らしい方で、やっぱ韓国のトップといわれている脚本家さんならではだなと、思いました。
<b>―そういう方とも出会えた作品だからこそ、愛情も人一倍あったと。事務所のスタッフさんの話では、クランクアップで泣いたとか。</b>
ハハハ。そうですね。だから、撮影が終わって、テオから抜ける期間がめっちゃ大変でした。
<b>―それぐらいテオは自分にぴったりだったということですか?テオとの違いはありましたか?</b>
最初は全部違いましたよ。やっぱ僕はおしゃべりだし、まず末っ子じゃないし。「CROSS GENE」のリーダーを担当していますからね。ま、ゲームは好きだけど、下手だし。パソコンは持っているけど、あんまり使わないし、そういうのが苦手な人ですけど、いつの間にか、撮影期間中はスタッフさんも、僕の名前よりテオって呼ぶし、ジヒョンさんとか先輩たちもテオって呼ぶから、最後のほうは、自分の名前で呼ばれるのがちょっと違和感を覚えるくらいにテオでした。いまだって、スタッフさんから「テオ」って呼ばれていて、僕が違う番組に出ているのを見て、電話をくれるんですけど、「テオ、芸能人だね」って言われて。「いや、最初から(芸能人)だよ!」って(笑)。
<b>―ドラマが終わってからも、スタッフさんや一般の方からもテオって呼ばれるのはうれしいですか?</b>
うれしいですよ。僕が出演したドラマが、こんなに愛されているんだなっていうことを考えると、すごくうれしいことだと思います。
<b>―ドラマに出てから大きく変わったことは?</b>
世界が全部変わりました。韓国の78%の人が僕のことを知ってくれています(笑)。
<b>―トップスターのチョン・ジヒョンさん、イ・ミンホさんと共演して、何が一番勉強になりましたか?</b>
1分1秒が全部勉強でしたね。特に、先輩たちの集中力。オンオフの切り替えですね。ジヒョンさんもミンホさんも、たわいもない話をしていたのに、「本番!」の声がかかった瞬間、シムチョン、ジュンジェになる、その瞬間集中力がすごいなって思いました。自分の話し方から、役の口調になるその瞬間の集中力がすごいなと。
<b>―現場で引っ張っていたのはどなたですか?</b>
雰囲気をよくしていたのは、ヒジュンさん。詐欺師トリオのお兄さんだし、4人(チョン・ジヒョン、イ・ミンホ、イ・ヒジュン、シン・ウォンホ)の仲を深めてくれた存在っていったらヒジュンさんかな。僕もたくさん頼ったし、ミンホさんもヒジュンさんはお兄さんで先輩だから、頼った部分もあると思うし。性格が明るい方で、みんなを仲良くさせてくれる素晴らしいお兄さんでした。撮影スケジュールはハードでしたけれど、現場は本当に楽しかったです。
<b>―チョン・ジヒョンさん、イ・ミンホさんと初共演でしたが、実際に会ってみて、イメージと違ったという部分などはありましたか?</b>
ミンホさんはすごくいい方だっていうことを聞いていましたけど、実際も本当にイメージとの違いはなくて、あっ、ほんとそのままのいい方だと。ジヒョンさんはトップスターだし、なかなか会えない人だから、怖そうだな~と思っていたんですよ。でも、ぜんぜんそういう感じじゃなくて、性格がすごく明るいし、優しい方で。本番に入ると完全に変わりますけど、それ以外はフレンドリーで、サバサバしていて。例えば、「シンはどういうグループで歌ってるの?」、「何担当してるの?」って。僕が答えても、すぐ次の質問にいきます(笑)。
<b>―そこから話が膨らむわけでもなく、聞きたいことだけを聞くと?</b>
質問を投げて、次はないっていう(笑)。超いい方です。
(隣にいた事務所のスタッフを相手にチョン・ジヒョンの口調をマネしながら)「ご飯食べたの?」(ハイ、食べました)「(後ろを向いて)あ~、そうそう、そこはこうした方がいいよね(といってスタッフさんとの会話が始まる)」って感じの繰り返しです(笑)。
<b>―気の向くままに話すんですね。</b>
そうそう。だから、僕も自然に、それに合わせて(笑)。ジヒョンさんが戻ってきて、また質問されたら答えるという。
<b>―イ・ミンホさんとはどういう話をしていたんですか?</b>
「シンはどういうゲームが好きなの?俺はこういうゲームをやっているんだけど」とか。
<b>―主にゲームの話を?</b>
そうですね。ミンホさんがゲーム好きっていうのは韓国では有名らしいですね。たまに、いまもゲームの話をしたりします。
<b>―一緒にゲームはしないんですか?</b>
そこはぜんぜん合わなくて(笑)。好きなゲームのタイプが違うんですよ。僕はちょっと子供っぽいなのが好きで、漫画の原作モノとか。ミンホさんは大人っぽいやつ。シューティングゲームとか。
<b>―トークイベントでは高層ビルの屋上シーンの撮影秘話なども語っていましたが、ほかにも女装するシーンなども印象的でした。</b>
実はその部分の台本を読んだ瞬間、なんで俺が女装しなきゃいけないんだろうって疑問があったんですよ。でも、実際にやってみると、現場でみんなが喜んだり、爆笑してくれたんで、よかったなと思ったし、鏡を見たら、秋山(成勲)さんの娘のサランちゃんに似ていて、“俺ってかわいいな”って思いました(笑)。
<b>―いい思い出になったわけですね。</b>
そうです。スタッフさんが「ジヒョンさんぐらいキレイだね」ってジョークも言ってくれて(笑)。最初はやっぱり、100人以上のスタッフの前で女装するのは、さすがに恥ずかしかったですよ。でも、そうやって喜んでくれるし、笑ってくれるのが、やっぱエンターテインメントだなって思いました。
<b>―「青い海の伝説」は人魚と天才詐欺師のファンタジーラブストーリーですが、ドラマの注目ポイントを教えてください。</b>
前半は、スペイン、パラオで撮影したシーンの映像がすごく美しいですね。僕は行けなくて残念でしたが、すごく美しく撮れていて、やっぱ韓国最高のカメラマンさん、監督さんといった素晴らしいスタッフさんが作った映画みたいな映像は、ドラマではあまり見られないと思うんですね。すごく印象に残ると思いますので、そこも見どころの一つだと思います。
<b>―劇中では、テオの恋模様も展開されますよね。</b>
ジュンジェ(イ・ミンホ)とライバル的になりますが、テオの恋模様がどう展開され、どんな結末になるのか、そこもぜひ期待して見てください!
<b>―ドラマが終わってからは、「CROSS GENE」としての活動が始まりましたが、近況を教えてください。</b>
2月8日に韓国で4枚目のミニアルバム「MIRROR」がリリースされ、タイトル曲「Black or White」は人間の内面の善と悪を表現した曲で、トロピカルハウス、ヒップホップ、シンセポップの3つのジャンルがミックスされている新しい世界観のあるナンバーです。そのアルバムを引っさげ、1か月ほぼ毎日、韓国の音楽番組に生出演したり、週末にはサイン会をしたりして活動してきました。
<b>―ソロ活動では、セヨンさんが「獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ」(韓国放送名:「パワーレンジャー ダイノフォースブレイブ」)に出演されていますよね。</b>
ゴールド役で。メンバーが新しいことに挑戦できるのは、リーダーとしてうれしいことです。
<b>―4月14日には東京国際フォーラム・ホールCで、「CROSS GENE」の単独ライブ「CROSS GENE LIVE『MIRROR』in JAPAN」が開催されます。意気込みをお願いします。</b>
約1年ぶりの単独ライブですけど、ファンの皆さんから手紙で「ライブをやってください」、「いつ日本にくるんですか?」って怒られていたんで(笑)、それにやっと応えられて、皆さんと会えるので、よかったと思います。いま考えると、2013年に渋谷O-EASTで、日本で初めて単独ライブをしたときは、明るい未来に向けてスタートした気分でしたけど、いま2017年になって、東京国際フォーラムでもできるまでになり、本当にファンの皆さんのおかげで、こんなに活動ができることに感謝しております。ちゃんとこうやってライブを続けてやることが大事だし、「CROSS GENE」はやっぱ公演、舞台など、実際に見たらカッコいいって魅力をアピールしながら頑張っていきたいと思います。ソロコーナーもありますので、楽しみにしてください。頑張ります!
所属事務所のスタッフによると、ドラマの撮影現場では、シン・ウォンホは持ち前の人懐っこい愛されキャラで、スタッフや共演者から可愛がられていたという。また、どの現場でもしっかりあいさつをする彼らしく、今回のドラマでも、顔合わせからクランクアップまで、毎日礼儀正しく頭を下げてあいさつをしていたため、イ・ヒジュンからは「本当に最後まで90度のあいさつをするんだね」とビックリされたとか。
シン・ウォンホが「撮影スケジュールはハードだったけれど、現場は楽しかったです」と振り返るぐらいチームワークが良く、キャストの息の合った演技が光る「青い海の伝説」は、いよいよ3月29日(水)午後11時から、CS衛星劇場でスタートする!
Copyrights(C)wowkorea.jp 0