検察は4日に朴容疑者を取り調べる計画だ(イメージ)=(聯合ニュース)
検察は4日に朴容疑者を取り調べる計画だ(イメージ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察特別捜査本部が、収賄などの容疑で逮捕した前大統領の朴槿恵(パク・クネ)容疑者に対する初めての取り調べを4日にソウル拘置所で行うことが決まり、朴容疑者がどのような供述をするか注目される。 捜査本部の関係者は3日午後、記者団に対し「時間はまだ確定していないが、(ソウル中央地検の検事は)午前の会議を終えて10時ごろに(拘置所に)到着し、取り調べを行うとみられる」と述べた。 取り調べ場所について、検察関係者は「拘置所には取調室がないため、特別に取り調べ用の部屋を準備すると聞いた」と説明した。 取り調べは、先月21日に朴容疑者を長時間にわたり直接聴取した韓雄在(ハン・ウンジェ)刑事8部長と李ウォンソク(イ・ウォンソク)特別捜査1部長が担当するとみられていたが、韓部長のみが担当する可能性があるという。 検察は朴容疑者を当初3日に検察庁に呼び出して取り調べる方針だったが、朴容疑者の心の準備や警護問題などを理由にソウル拘置所でするよう求められ、これを受け入れた。また、準備のために時間的余裕を求めた朴容疑者側の要求にも応じた。 盧泰愚(ノ・テウ)元大統領、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領以来22年ぶりに行われる大統領経験者への拘置所での取り調べで、検察が朴容疑者から容疑を認める供述を引き出せるかに注目が集まる。 検察は詳細な供述を得るために、元青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告など、共犯や関連人物の供述と物証などを提示して朴容疑者を追及するとみられる。  ただし、現在のところは同席させて互いの言い分を述べさせる対質を行う可能性は高くないとされる。検察関係者は「あすの朴前大統領と(親友の)崔順実(チェ・スンシル)被告との対質は考えていない」と話した。 朴容疑者は先月21日午前から調書の確認まで計21時間に及んだ取り調べで13の容疑を一貫して否認し、同30日に始まった逮捕状発付可否を決める審査でも同様に否認を貫いた。 容疑の核心となる収賄罪については「企業が財団に資金を拠出したのは財団を設立するための行為であり、賄賂ではない」と主張したが、それでも逮捕を避けられなかった。このため朴容疑者が事実関係を一部認めたり、これまでの立場を変化させたりする可能性もある。 朴容疑者の弁護を担当する柳栄夏(ユ・ヨンハ)弁護士は、3日午前にソウル拘置所を訪れて朴容疑者に接見し、あすの取り調べに備えて対策を協議した。
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