【ソウル聯合ニュース】韓国の検察特別捜査本部がきょう4日、収賄などの容疑で先月31日に逮捕された前大統領の朴槿恵(パク・クネ)容疑者に対し最初の取り調べを行う。検察庁に呼び出すのではなく、朴容疑者が収監されているソウル市近郊のソウル拘置所に担当の検事と捜査官が出向く。拘置所での大統領経験者の取り調べは、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)の両元大統領に対して行われて以来、約21年ぶりとなる。 特別捜査本部は、先月21日に朴容疑者を検察庁に呼び出して聴取した際にも担当したソウル中央地検刑事8部の韓雄在(ハン・ウンジェ)部長検事と、捜査支援の検事1人、女性捜査官らを午前10時ごろにソウル拘置所に送り込む。同拘置所は取り調べのために、机や椅子などの什器をそろえた部屋を準備した。 昨秋から朴容疑者の弁護を担当する柳栄夏(
ユ・ヨンハ)弁護士が同席すると予想される。同氏は3日午前にソウル拘置所を訪れ、朴容疑者に接見したようだ。 検察はこの日の取り調べで、朴容疑者の収賄容疑の共犯とされる親友の崔順実(チェ・スンシル)被告との共謀などを裏付ける証拠の確保に注力するとみられる。これまで朴容疑者はすべての容疑を否認してきたと伝えられる。共犯に挙げられる人物の多くが起訴された状況でも否認を貫く姿勢が逮捕を招いたとの指摘もある中、朴容疑者が対応を変えるか注目される。 検察が同じ拘置所に収監中の崔被告や別の拘置所にいる元青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告を呼び、互いの言い分を述べさせる対質を試みるとの見方も一部にある。しかし、検察側は前日に、朴容疑者と崔被告の対質はまだ考慮していないとの立場を示した。また、崔被告は4日午前10時からソウル中央地裁で本人の公判を控えている。
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