【ソウル聯合ニュース】韓国検察の特別捜査本部は12日午前、収賄などの容疑で逮捕した前大統領の朴槿恵(パク・クネ)容疑者が勾留されているソウル拘置所(京畿道義王市)に捜査員を派遣し、5度目の取り調べを開始した。 取り調べは1~3度目に担当した韓雄在(ハン・ウンジェ)部長検事が再び行う。弁護人はこれまでと同様に柳栄夏(
ユ・ヨンハ)氏が立ち会う。 今回の取り調べは朴容疑者の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告が実質支配した文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」への拠出金を強制的に集めたことに関し、職権乱用、強要、サムスングループとの賄賂の授受など主な容疑がポイントになるとみられる。SKグループ、ロッテグループなどの経営上の懸案に対し、朴容疑者の手助けを受けた対価として資金拠出を要求した容疑も捜査対象だ。 検察は5回の取り調べ内容とこれまでに確保した証拠資料、供述などを総合的に検討し、近いうちに朴容疑者の容疑と犯罪事実を確定させるものと予想される。 今回が朴容疑者の起訴前の最後の取り調べになる可能性があるとの見方も出ており、起訴は今週末、または来週初めが有力視されている。 朴容疑者の起訴と合わせ、贈賄の疑いが持たれている辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長と崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長についても処置を決定する見通しだ。 検察はきょう未明に逮捕状が棄却された朴容疑者の元側近、禹柄宇(ウ・ビョンウ)元青瓦台(大統領府)民政首席秘書官を在宅起訴する方針を固めており、朴容疑者と同時に起訴される可能性があるとの観測も出ている。
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