通信・放送衛星「無窮花衛星7号」(アリアンスペース提供)=(聯合ニュース)
通信・放送衛星「無窮花衛星7号」(アリアンスペース提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国通信大手KTの衛星専門子会社KT SATと韓国未来創造科学部は5日、南米フランス領ギアナで同日午前6時50分(日本時間)に通信・放送衛星「無窮花衛星7号」が成功裏に打ち上げられたと発表した。打ち上げから37分後にロケットから切り離されたという。 無窮花衛星7号は今月16日前後に静止軌道に入り、性能テストなどを経て東経116度に移動後、7月初旬ごろからアジア地域で高画質放送と衛星LTE通信サービスを提供する。設計寿命は15年。当初は3月に打ち上げられる予定だったが、ギアナのゼネストの影響で繰り返し延期されていた。 今回の打ち上げにより、韓国が保有する静止通信・放送衛星は4基に増えた。静止衛星とは赤道上空の高度3万5786キロの軌道を周回する衛星で、地球の周囲を回る周期が地球の自転周期と同じため、地上から見ると常に静止しているように見える。 無窮花衛星7号はフランスのタレス・アレーニア・スペースが製作。2014年から今年にかけ同国の工場で組み立てとテストが行われ、今年2月にギアナに移された。打ち上げはロケット打ち上げ大手の欧州アリアンスペースが担い、地上管制システムは韓国の政府系シンクタンク、韓国電子通信研究院(ETRI)が製作した。韓国が開発した地上管制システムの初の実用化例となる。 サービス範囲がほぼ朝鮮半島に限られていた旧型の無窮花衛星5、6号と違い、7号は韓国、フィリピン、インドネシア、インドシナ、インドにもサービスが可能。また、高解像度の衛星放送や衛星LTE通信サービスに最適化した広帯域中継器、4K衛星放送に備えた放送用中継器など計33基の中継器を搭載しており、超高速・高画質の衛星サービスを提供する。
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