セクシーな衣装を着たミミが「Out Tonight」を歌いながらロジャーを誘うが、自分がエイズ感染者ということで、なかなか自分の気持ちに素直になれずにいる葛藤をユナクが熱演。その後のロジャーとミミのデュエット曲「Another Day」では、歌詞の中に何度も出てくる「No Day But Today(=今日という今を生きる)」という強いメッセージを観客に投げかけた。
パフォーマンスアーティストであるモーリーンと打ち上げパーティーをライフ・カフェで行い、「La Vie Boheme」を歌いながら、貧しくても自由に生き続けるアーティストの誇りと喜びを爆発させた。そして、このシーンの途中でロジャーとミミがお互いにエイズ感染者であることを知って第1幕は終了する。
第2幕は、「RENT」を象徴する楽曲「Seasons Of Love」をキャスト全員で歌うとこからスタート。ソリスト2名を筆頭に圧巻のハーモニーを披露し、観ているだけでグッとくる感動の場面だ。曲の終盤では観客に手拍子を煽り、ユナクやNALAWもキャスト同士で目を合わせながら、会場全体をひとつにして盛り上げた。
ロジャーとミミ、エンジェルとコリンズが見守るなか、モーリーンと恋人のジョアンヌがお互いの気持ちを激しくぶつけ合う「Take Me Or Leave Me」では、自分が抱える嫉妬や葛藤をすべて吐き出して、相手への愛情を再認識する重要なシーンとなった。