◇文大統領「消防官の処遇改善に乗り出す」 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、地方公務員の職種である消防官を国家公務員に転換することについて市長、道知事と協議しているとした上で、「消防官の待遇、人員、装備の地域間格差を解消し、全国の消防安全サービスを向上させるために必要なことだ」との考えを示した。忠清南道・天安の中央消防学校で開かれた第55回「消防の日」記念式で述べた。文大統領は「消防官に対し使命感と犠牲だけを求めてはならない。待遇改善に向け国が乗り出す」との方針を明らかにした。 ◇対北朝鮮 米大統領補佐官「単独軍事行動は想像できない」 米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はトランプ大統領の訪韓を前にこのほど韓国のYTNテレビと行ったインタビューで、「米韓両国は完全な合同軍事指揮体系を持っており、情報を毎日共有している。(朝鮮半島での)米国の単独軍事行動は想像できない」と述べ、韓国と日本に事前に通知、または協議する方針を示した。◇在韓米軍司令官「THAAD韓国配備で南部地域の防衛強化」 ブルックス在韓米軍司令官(韓米連合軍司令官兼務)は、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備により南部地域の防衛能力を強化できたと評価し、今後首都圏の防衛能力強化に向けた措置を取る方針を明らかにした。ソウルで開かれた大韓民国陸軍協会主催の講演会で述べた。ブルックス司令官は、THAAD配備を通じ南部地域の防衛態勢を強化することで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が同地域をむやみに脅かすことができないようにしたと説明した。今後は首都圏の住民保護に向け努力すると述べたが、具体的な計画は明らかにしなかった。◇使途不明の巨額賄賂 朴槿恵・崔順実両被告に渡ったか 韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が朴槿恵(パク・クネ)前政権下で40億ウォン(約4億円)を超える特殊工作事業費を青瓦台(大統領府)に賄賂として渡していたとの疑惑は、賄賂の使途の解明が捜査の焦点となる見通しだ。国情院から賄賂を受け取った容疑で3日未明に逮捕された朴前大統領の最側近の李在晩(イ・ジェマン)元青瓦台総務秘書官とアン・ボングン元国政広報秘書官は、朴氏の指示で賄賂を受け取り管理したが使途については知らないと供述している。検察は、朴氏の親友で「陰の実力者」と呼ばれた崔順実(チェ・スンシル)被告に賄賂の一部が流れた可能性を排除できないとみて、賄賂の流れの追跡に乗り出した。◇あすソウル都心でトランプ氏来韓反対デモ 約1千人参加 トランプ米大統領の来韓を控え、4日にソウル都心で革新系や反米系の市民団体による1000人規模の集会が開かれる。韓国進歩連帯、全国民主労働組合総連盟(民主労総)など220余りの団体でつくる「NOトランプ共同行動」は4日午後4時ごろにソウル・鍾路でトランプ氏来韓に反対する集会を開く。「NOトランプ共同行動」はトランプ氏の強硬発言が朝鮮半島の戦争の危機を誘発し、7日に開かれる韓米首脳会談は韓国に対し米国の兵器購入を求めるために開かれるものだと批判している。◇就任半年の文氏支持率73% 歴代大統領2位 調査会社の韓国ギャラップが3日発表した世論調査結果によると、文大統領の支持率は73%で前週と同じだった。歴代大統領の就任半年時点の支持率を比較すると、文大統領は金泳三(キム・ヨンサム)氏(83%)に次いで2番目に高い。文大統領の不支持率は前週より1ポイント低い18%だった。◇韓国政府 北朝鮮が平昌五輪フィギュアに参加意思との報道否定 韓国統一部の李有振(イ・
ユジン)副報道官は3日の定例会見で、フィギュアスケートのペアで来年2月の平昌冬季五輪の出場枠を獲得した北朝鮮が、出場権を行使して五輪に参加する意思を国際スケート連盟に伝えたとする一部メディアの報道について、「事実でないものと確認されている」と述べた。ただ、現段階で北朝鮮が参加の意向を示せば出場は可能だとしている。
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