【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領が7日の首脳会談で行った兵器の購入に関する協議について、ナッパー駐韓米国代理大使は9日、「両首脳はより強力な抑止力に対する熱望を、韓国が最高の防衛システムを持つことに対する熱望を一般論的な次元で議論した」とし、「われわれはアパッチ(攻撃ヘリコプターAH64)や海軍艦艇に搭載されるイージスシステムのレーダーを韓国が持つことを望んでいる」と説明した。 また「韓国が購入を決めたのは、例えば(ステルス戦闘機の)F35があり、われわれが持つ最高の戦闘機」とし、「私は専門家ではないが、今後は対潜水艦航空機のP8哨戒機などが検討される可能性がある。このような部分は韓国も米国も決定を下さなければならない」と述べた。 ナッパー氏は両国のミサイル指針改正や兵器購入の議論全般について、「全てのことの究極の目標はより良い抑止力をつくること」と強調した。 米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を巡る韓中の協議に関しては、首脳会談では具体的な言及がなかったとした上で、「関係正常化を歓迎している」と表明。「韓中の生産的な関係は(北朝鮮の非核化に向け)中国が肯定的な役割を果たすのに役立つ」との考えを示した。 韓国政府がトランプ大統領の訪韓の前日発表した北朝鮮への独自制裁については「歓迎する」とし、「北朝鮮への圧迫を巡り、両国の立場が一致していることを示す良い動きだと考える」と評価した。 トランプ大統領の来韓全般については、「両大統領の人的関係を深める良い契機だったと考える。友情と個人的な関係を築く機会を作ったのは明白」とし、「両国のリーダーが(互いに)容易に、自由に話せる段階に至ったというのは本当に良い点だと考える」と述べた。 トランプ大統領の歓迎夕食会に旧日本軍の慰安婦被害者である李容洙(
イ・ヨンス)さんが招待され、トランプ大統領と抱擁を交わしたことに関しては、「韓国と日本のメディアが拡大解釈ししているようだ」とした上で、「単純に人間的な行動だったと見れば良いと思う。政治的な見方では見たくない」と述べた。独島エビを使った料理が出されたことなどについては、「おいしい食事と良い公演だった」と評価した。
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