デビューから18年目を迎え、新たな挑戦でもある本作を引っさげ、12月21日(木)の東京を皮切りに、全国ツアー「SUNG SI KYUNG JAPAN LIVE TOUR 2017“DRAMA”」の開催も決定している彼に、約2年ぶりに会った。
ソン・シギョン の最新ニュースまとめ
前回は隣に通訳さんがいたが、今回は1人で席に着いたので、「インタビューは通訳なしで?」と聞くと、「挑戦してみます」とニッコリし、「日本で活動することができるようになれば、僕はやる気がありますから、身を入れて日本語を勉強します、と言ってきましたが、今回こうして活動することができるようになり、本当に頑張らなきゃいけないじゃないですか。それで頑張って、勉強してきました」とソン・シギョン。日本語の上達ぶりに驚いていると、「でも、まだまだです」と謙遜しつつも、全て日本語を使って自分の言葉で、今回のアルバムや日本での活動について、じっくり語ってくれた。
<B>―今回、全曲日本語で歌唱した初の日本オリジナルアルバム「DRAMA」が12月20日に発売されますが、心境はいかがですか?</b>
韓国でアルバムをリリースするときも同じですけど、日本ではもっと長い間、僕も待っていたし、ファンの皆さんも待っていてくれたので、すごくドキドキしているし、早く聴かせてあげたい、という気持ちでいっぱいです。お土産を用意して、それを相手にあげる前の彼氏の気持ちというか。僕は、皆さんが喜んでくれると信じています。これぐらいのお土産だったら、たぶん満足してくれるんじゃないか、と思っています。
<B>―すでにリリースイベントが始まりましたが、ファンと触れ合ってみていかがでしたか?</b>
これまでは、サイン会とか握手会をする機会があんまりなかったので、5時間ぐらいサイン会をやってみて、“こういうスタイルか”って(笑)。来てくれた方たちが、「待っていたよ」、「本当にうれしい」、「こういう機会があるとは思わなかった」ということを言ってくれて、“あ~、よかった”と思いました。いつもやっていることではないから、意味があったと思います。直接会って、目を合わせて、そういう話を聞くだけでも、本当にいいイベントだと思いました。
<B>―リリースイベントではミニライブで、今回の新曲も披露されたんですよね。ファンの反応はどうでしたか?</b>
日本のお客さんの反応は、難しいですよね。
<B>―静かに聴くから?</b>
ハイ。僕の歌がダメなんだと(笑)。タイトル曲「Life is…」を歌ったとき、皆さん“ワーっ”としてくれたんですけど、それぐらいか…。大丈夫かなって(笑)。でも、皆さんいいことばかり言ってくれました。
<B>―そのタイトル曲「Life is…」はこれまでのソン・シギョンさんのイメージとは違う曲ですよね。</b>
歌詞の内容もそうですしね。
<B>―歌ってみてどうでしたか?</b>
僕は歌というのは、俳優が演技をする台本みたいなもので、僕がその役に入り込んで、演技をちゃんとするのが歌手だと思っているんですけど、この曲は僕と同年代の人なら、みんな理解できる内容になっています。みんな悩んでいるし、どこかへ向かっているし、答えを探しているし。僕も、いったい自分は何をしているのか、ちゃんと生きているのか、と悩むこともあるんですけど、そういう人たちに対し、みんな踏ん張っているんだから、大丈夫だよと励ますような内容で、僕自身共感できる部分が多かったので、感情を入れやすかったです。
<B>―そして今回のアルバムを通じて、「SUPER JUNIOR」のキュヒョンさんと、日本でもコラボが実現しましたね。</b>
キュヒョンは僕のことが好きで、ずっと一緒に歌ってみたいと言ってくれていたんです(笑)。僕のファンの皆さんもそうですけど、キュヒョンは入隊中なので、キュヒョンのファンの皆さんにも、いいメッセージになるんじゃないかと思って、「HOME」という曲を僕が作りました。長い間会えなかった人と会ったときの幸せな気持ちとか、さりげない顔であいさつを交わす変わらない関係性とか、そういう温かい内容の歌詞になっています。
<B>―ソン・シギョンさんから見た、キュヒョンさんの魅力というと?</b>
歌手ってボイスじゃないですか。僕たちにとって、声は楽器ですから。キュヒョンはいい楽器を持っていると思います。僕の声より力強さがあって。でも優しい声で、テクニックもあるし。曲の解釈も上手い。まだ若いじゃないですか。演技も歌も同じですけど、年を取ればどんどん解釈力が高くなるから、いまも上手いですけど、もっと立派な歌手になりそうです。
<B>―今回のアルバムには、日本ドラマのカヴァー曲も収録されますが、曲を選んだポイントは何でしょうか?</b>
僕は1にも2にも歌詞が大事です。今回20曲ぐらい候補曲があって、全部素晴らしい曲だったんですけど、まずは歌詞を見て、良かったらメロディを聴いて、と優先順位を決めていきました。
<B>―日本語の歌詞を全部読んだということですね。</b>
僕、読めますよ(笑)。韓国語に翻訳してもらったものと、両方見たんですけどね。歌う前は、ちゃんと勉強して、理解しないといけないので、韓国語でも見ながら、こういう内容なんだなって。
<B>―小田和正さんの「さよならは言わない」は、ファンミーティングでも披露したことのある曲ですが、それ以外は初めてですよね。特にMISIAさんの「Everything」は楽しみにしている人が多いようですね。</b>
「Everything」は難しいですよね。でも、楽しみでしたよ。カヴァーって、簡単に言うと、僕も歌手である前に1人の人間だから、自分の好みの曲もあるじゃないですか。カラオケにあんまり行かないんですけど、酔っ払ったとき、歌ってみたい曲もあるし。そういう曲を自分なりに解釈して、自分のスタイルでラクに歌ってみたいというのがベースにあって。「Everything」もそうですが、僕が原曲を歌うアーティストさんより、上手く歌えることはないと思っていますけど、僕が歌うとどんな感じなのか、ということが気になる方は、ぜひ聴いてみてほしいです。
<B>―レミオロメンの「粉雪」も、ソン・シギョンさんが歌うとどうなるのか、期待している人が多いようですが。</b>
僕のスタイルとちょっと違いますよね。「粉雪」もそうですし、「Everything」も。だから、僕にとっては新しい挑戦だったので、本当に楽しかったです。さっきも言いましたけど、本当に早く聴かせたいです。
<B>―「ORIGINAL LOVE」の「プライマル」は、いままでカヴァーされたことがなく、ソン・シギョンが初めてカヴァーされたんですね。</b>
ハイ、僕は運が良かったですね。本当に光栄です。認められたような気がして。それで、僕の願いは、これからもっと頑張って認められて、いつか玉置浩二さん、小田和正さん、山下達郎さんとかと本当に共同作業ができるようになればいいなと。それが目標です。
<B>―今回、カヴァー曲を歌うに当たって心掛けたこと、気を遣ったことなどを教えてください。</b>
カヴァーするときは、僕なりの解釈をして、歌うということを心掛けました。もちろん歌う前、歌を解釈するため、いっぱい聴くことになるし、その曲の味を出すために、ちょっとだけマネする部分もありますが、カヴァーする歌手の新しい解釈が大事だと思います。ま、全曲聴いてみると、なんか、ソン・シギョンです(笑)。
<B>―“ソン・シギョン色”が出ているということですね。</b>
それがいいことか悪いことか分かりませんが。僕が歌うと、強烈な感じの曲も、いい感じに力が抜けて柔らかくなるし、平凡なメロディの曲でも雰囲気が出るし、それが僕の長所でもあり短所でもあって。最近、ずっと聴いているんですけど、これぐらいだったら、最善を尽くしたと言えるんじゃないかと。皆さんをビックリさせるようなカヴァー曲ではないんですけど、聴きやすい感じで、いつもの僕のスタイルになっていると思います。
<B>―韓国ドラマOSTの日本語バージョンも3曲収録されますが、日本語で歌ってみていかがでしたか?</b>
細かい表現をちゃんと歌うのが僕のウリだと思っているんですけど、まだ日本語が下手で、そういう細かい部分まで僕が解釈できるのか、と悩みましたけど、発音をチェックしてもらって、外国人が歌った曲だと思わせないようにするのが目標でした。そして、僕も何度も聴いて歌ってきた曲だから、イメージが頭の中にあるんですけど、新しい歌詞になったら、歌うのに違和感を覚えたので、新しい曲だと思って歌いました。「君のすべての瞬間」だから、こう歌わなきゃ、じゃなくて、これは新しい歌詞だから、どう歌えばいいのか、新しく考えてみよう、という感じで。
<B>―韓国語バージョンと日本語バージョンを聴き比べてみるのも、面白いかもしれないですね。</b>
演奏は同じで、歌だけを違う言葉にして入れているから面白いですよね。ま、でも原曲を超えるカヴァーはないと思っているので、原曲のほうがいいんじゃないかと(笑)。だから、新しい曲だと思ってもらえればいいですね。どちらにしても、これから僕のことを知る人たちには、新しい曲じゃないですか。その人たちが聴いても、いい曲だと思えるように頑張りました。
<B>―今回のアルバムを引っさげて、12月21日の東京公演を皮切りに、愛知、福岡、大阪を回る全国ツアーを開催されますが、どんなツアーにしたいですか?</b>
これまでやってきたコンサートやファンミーティングとは違う感じにしていきたいと思います。バンドの皆さんも全員日本人で、通訳もなしで、1人でいきたいと思います。通訳がいると、もっと細かい説明ができるからいいんですけど、長くなるし。1人でやると、時間的にもっと話せますよね。それに、日本では新人の歌手ですから。失敗しても、下手でもいいから、1人で頑張ることが大事じゃないかなと思って。まだ準備できる時間もありますし、頑張って1人でやってみようと思います。
<B>―2017年を振り返ると、どんな1年でしたか?</b>
忙しかったですね。でも、その忙しさがとてもうれしいです。韓国での活動と並行して、日本でも頑張ることになり、ことしは韓国での年末コンサートがなくなって、韓国のファンはガッカリしていたので、日本での活動は歌手としての新しい挑戦だから応援してほしい、と説明し、韓国ではシングルとソユさんとのデュエット曲を出したんですが、これからも合間を縫って曲を作り、来年も新しい曲を出しながら、韓国と日本で活動していきたいなと。たぶん、日本での活動がなかったら、韓国でちょっと怠けていたかもしれないですから、そういうやる気は、自分にとっていいことだと思います。疲れますけど、いい疲れですね。
<B>―多忙な活動をされていますが、お仕事は好きですか?</b>
最近はそうです。テレビ番組をやりすぎて、それもいいんですけど、何か物足りない…。歌手として音楽の活動をすればいいんですけど、何を歌えばいいのか、デビューして何十年ともなると、そういう悩みがありますよ。同じジャンル、同じスタイルの音楽はあまり繰り返したくないし、かといって、無理やりロックとかを歌うのも違うし。でも、今回日本の活動のおかげで、韓国でもシングルを出せたし、これから1曲1曲ずつでもいいから、やってみようかなと思っています。
<B>―では最後、ファンにメッセージをお願いします。</b>
これまで待っていてくれたファンの方もいますし、これから僕のファンになってくれる方もいると思いますけど、何よりも、このアルバムは長い間、何の活動もしてあげられなかった僕を信じて、韓国語も勉強しながら待っていてくれたファンの皆さんへの恩返しになるアルバムだと思います。アルバムを出す歌手はみんなそうだと思いますけど、頑張って作ったから、できるだけたくさんの方に聴いてほしいし、僕がどんな魅力を持っている人なのか、ちゃんと見せたいという気持ちは間違いないです。本当に早く聴かせたいです。
韓国ではキャリアがあるけれども、日本ではこれからが本格的な始まりだとし、自分を「古い新人です」と称し、笑っていたが、高いプロ意識を持ち、今回のアルバムについて、何度も「早く聴かせたい」と自信をのぞかせていたソン・シギョン。挑戦だったという今回のアルバムで、どのような歌声を響かせているのか、とても楽しみだ。
【ソン・シギョン 1st ALBUM「DRAMA」】
<発売日>
2017年12月20日(水)
<リリース形態>全3形態
【CD+PHOTO BOOK】AVCD-93788
\4,104(税込)☆初回生産限定盤
【CD+DVD】AVCD-93789/B
\4,104(税込)
【CD】AVCD-93790
\3,240(税込)
[CD収録内容]
01.Life is ...
02.粉雪
03.さよならは 言わない
04.HOME(SUNG SI KYUNG×SUPER JUNIOR-KYUHYUN)
05.君のすべての瞬間-Japanese ver.-
06.ずっと一緒さ
07.プライマル
08.やさしくさよなら-Japanese ver.-
09.Everything
10.田園
11.どこかで、いつか-Japanese ver.-
12.夢月夜(SUNG SI KYUNG×HAYASHIBE SATOSHI)
[DVD収録内容]
・「Life is ...」Music Video
・「DRAMA」Documentary Video
【ソン・シギョン 1st ALBUM「DRAMA」リリースイベント】
●2017年11月28日(火)イオンモール大高 1F グリーンコート
●2017年11月30日(木)イオンモールりんくう泉南 1F セントラルコート
●2017年12月1日(金) イオンモール福岡1F ウエストコート
【SUNG SI KYUNG JAPAN LIVE TOUR 2017“DRAMA”】
●2017年12月21日(木) 東京都・府中の森芸術劇場 開場17:30/開演18:30(予定)sold out
●2017年12月23日(土) 愛知県・アイプラザ豊橋 開場17:00/開演18:00(予定)
●2017年12月25日(月) 福岡県・福岡国際会議場メインホール 開場17:30/開演18:30(予定)
●2017年12月27日(水) 大阪府・NHK大阪ホール 開場17:30/開演18:30(予定)
●2017年12月28日(木) 大阪府・NHK大阪ホール 開場17:30/開演18:30 (予定)
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