現在、忠武路では、女優たちが停滞気味の映画界を活気づける現象に対し、“ウーマンチケットパワー”という新造語まで生まれているほどだ。
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観客動員数640万人を超えて、本年初のトップ興行を呼び起こした『カンナさん大成功です!』のキム・アジュンから、『ハーブ』のカン・ヘジョンとペ・ジョンオク、そして『チェガン・ロマンス』のヒョンヨンなど。彼女たちは閑散期の劇場街で“ウーマンパワー”を発揮し、100万人の観客動員突破を記録、“ピンチヒッター”的な役割を果たしている。さらに、『マパ島2』のキム・ウルトン、ヨ・ウンゲ、キム・ヒョンジャといった中年女優たちまで登場、スクリーンに押し寄せる“女風”に加勢した。
今週には、去る2001年以来のスクリーン復帰となるキム・ナムジュの、母性愛溢れる演技が光る『あいつの声』が、公開1週目にして全国140万人を超え、“ウーマンパワー”を引き継いだ。女優よりもCMスターのイメージが強かったキム・ナムジュは、今回の映画をきっかけに、忠武路の新しい30代女性スターに合流すると思われる。
少し前までにしても、韓国映画界は男性トップスター主演の映画が興行に成功し、主流映画として定着していた。男性美を描いたアクション映画や、ヤクザ物コメディ映画の興行を主導したのも彼らだった。女優たちはそんな男性映画の中で、ただ補助的な役割を演じるレベルだった。
しかし、最近になって『クライング・フィスト』『甘い人生』『美しき野獣』『タイフーン』『強敵』など、男くさい映画が期待値以下の興行成績を残し、男性映画の制作が急激に減少、代わりに女優たちの主演映画の企画や公開が相次いでいる状況だ。昨年はイ・ヨンエの『親切なクムジャさん』を筆頭に、オム・ジョンファの『オーロラ姫』といった映画が高評価を得た。今やハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、イ・ビョンホンなど、その名前だけで数百万人の観客動員が可能だった“興行保証俳優”の時代は終わったという分析が大多数だ。
“ウーマンチケットパワー”は当分続く見込みだ。昨年『イカサマ師』で完璧なマダム役への変身で話題を集めたキム・ヘスは、『浮気日和』で年下の男と不倫に落ちる人妻役で2月の劇場街を狙っており、『黄真伊』を終えたハ・ジウォンは新作映画『1番街の奇跡』で女性ボクサーに変身、スクリーンでも“ハ・ジウォン人気”を引き継いでいく予定だ。
女優たちのチケットパワーが、“マッチョ”が大勢いた韓国映画界で、新しい活力源となっていることは確かである。
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