【ソウル聯合ニュース】韓国・朴槿恵(パク・クネ)前政権で起こった国政介入事件でソウル中央地裁は13日、朴槿恵被告(収賄罪などで公判中)の長年の友人で同罪などに問われた崔順実(チェ・スンシル)被告(61)に対し懲役20年(求刑25年)と罰金180億ウォン(約18億円)の判決を言い渡した。 崔被告は朴被告らと共謀し、50社以上の大企業に対し自らが事実上支配していた文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に計774億ウォン(現在のレートで約77億円)を拠出するよう強要した職権乱用罪のほか、朴被告と共にサムスングループから約束分を含めて433億ウォンの賄賂を受け取った収賄罪など計18の罪に問われていた。 昨年末の論告求刑公判で検察は「崔氏は自身の利益のため、大統領の権限を利用し、憲法の価値を傷つけた」と強調。国政に介入し、初の大統領弾劾事態の国家危機を招いた張本人だと指摘した上で重刑を求めた。 崔被告による国政介入事件は国民の怒りを買い、韓国憲政史上初の大統領弾劾、罷免へと至った。 この日は崔被告らへの贈賄罪に問われたロッテグループ会長の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)被告に対する判決もあり、地裁は懲役2年6カ月(求刑4年)の実刑を言い渡した。
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