「我こそはヨン様」　ミュージカル『冬のソナタ』オーディション現場

<b>第2のペ・ヨンジュンとチェ・ジウを探せ！</b>
ミュージカル『冬のソナタ』のオーディションが、4日午前10時から午後10時まで、ソウル市中区（チュング）興仁洞(フンインドン)のチュンムアートホールで行われた。“韓流”熱風を巻き起こした原作ドラマの名声のおかげか、オーディションの志願者は、新人から現役ミュージカル俳優、タレント、歌手にいたるまで320人を超えた。特に、日本最大の芸能マネジメント社＜アミューズ＞の大里洋吉会長も来韓、この日のオーディション現場を訪れ、関心を集めた。

Lyn の最新ニュースまとめ

<b>オーディション、夢見る自由</b>
「その人を忘れるのが…そんなに辛いの？…ひとつだけ聞くよ。その人が生きていた
ら…今もユジンさんと愛し合っていたのかな…」
1人の志願者が、真剣な表情でペ・ヨンジュンが演じた主人公“イ・ミニョン”のセリフを演じた。台本を持つ手が震えていた。
「いいですよ。歌を歌ってみてください」
この志願者が用意した歌は、ミュージカル『ジキル＆ハイド』の挿入歌『今この瞬間』。この日、男性志願者の7割はこの歌を歌った。

作曲家のキム・ヒョンソク氏は、「イ・ミニョン役は、ソン・シギョンスタイルのバラードを歌える男性を、チェ・ジウが演じたチョン・ユジン役は歌手Lynの音色を持った女性を探している」と語った。

審査委員たちは、“歌”“容姿”“演技”の項目にA+ からC-までの点数をつけ、似合いそうな配役や特徴などを書き入れた。そっとのぞいてみると、“第2のヨン様”を目指すこの男性志願者の夢は、審査委員の冷静な評価によって挫折してしまった。
“ヨン様”はどこに…。

「ミニョン役に愛着を持って備えてきたんですが…もっと練習してから出直しましょうか？」
「盲腸の手術をしましたが、歌えます」
「尊敬するユン・ソクホ監督とぜひ一緒に作品をやりたいと思います」
「僕はもともとこんなに太っていなかったんですが、芝居に必要だったのでわざと体重を増やしました。でも最近、“サムスン”が僕を真似て…」
“志願の弁”に劣らず、審査評も多様だ。

「どうせ1,000席以上の大劇場では、メークを濃くしたらみんな同じ」
「それにしても頭が大きすぎる。プロポーションも大事なのに」
「生徒の演技は先生によるもの。“チャン・ミヒ流演技”のようだったからプロフィールを確認したら、やっぱり明知(ミョンジ)大学出身だった」

プロの役者もオーディションでは緊張してしまう。経歴での優遇などはないが、面子を重んじた“礼遇”はする。ある主演級の女優が、伴奏のキーの高さを合わせられずに高いキーで歌い始めたので、審査委員たちは、彼女が恥をかかないように“前もって”高音部に差し掛かる前にストップさせた。この日のオーディションは、女性が2倍以上多かった。

イ・ユリプロデューサーは、「ヒロインの卵はちらほら目に付くが、“ヨン様”のような男優がいないので困った」と語った。

<b>ユン・ソクホ監督が探し求める第2のペ・ヨンジュン＆チェ・ジウ</b>
ドラマ『冬のソナタ』の演出者として、今回のミュージカルまで制作したユン・ソクホ監督は、まず志願者たちの“身長”から見た。ユン監督は「男女主演の身長はもっとも大事な選抜基準」「具体的にイ・ミニョン役は180cm 以上、チョン・ユジン役は165～170cm」という。

「大衆的な好感度」の持てる容姿も大事な考慮事項。歌の場合、キム・ヒョンソク氏は、「トップA音(ドレミファソラシド、レミファソラ)まで出せればOK」と話した。オーディションの結果と最終キャスティングは７月末に発表される。

<b>ドラマvsミュージカル…ミニョン＆ユジンの結婚式は新しい内容
ドラマとミュージカル『冬のソナタ』は何が違う？</b>
20部作ドラマを2時間のミュージカルに圧縮する過程で、メインキャストはミニョン(チュンサン)、ユジン、サンヒョク、チェリン、ヨングク、チンスク、ミニョンの母親、サンヒョクの父親、現場の所長などの9人に絞られた。

ダンスなどの“見せ場”が必要なミュージカルというジャンルを考慮し、ラジオPDだったサンヒョクはショー番組のPDに、獣医のヨングクはダンサーに、ファッションデザイナーのチェリンは振付師に、フリーターだったチンスクは、ショーの衣装を担当するアシスタントデザイナーに、職業が変更された。

時間的(冬)、空間的(リゾート)な背景はドラマと同じ。ドラマで前半部を占めている高校時代は、初盤に映像で簡略に処理される。対立関係で、チェリンがミニョンではなくサンヒョクを好きになるという設定も大きな違い。ミニョンとユジン2人だけの結婚式を挙げるという内容も、ドラマにはないシーンだ。

一方、ミュージカル『冬のソナタ』の日本公演日程も確定。12月22～25日に札幌のコンベンションセンターでの『冬のソナタ』ガーラショーに始まり、札幌教育文化センター大劇場で1次公演(来年1月8～13日)、札幌雪祭り期間中に2次公演(2月6～9日)が行われる。

Copyrightsⓒdonga.com & etimes Syndicate & wowkorea.jp