【ソウル聯合ニュース】長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪などに問われている韓国前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(66)の判決公判が6日午後、ソウル中央地裁で始まった。昨年秋から公判をボイコットしている朴被告は判決公判にも出廷しなかった。 朴被告は昨年4月17日、崔被告と共謀し、大企業に対し崔被告が実質支配した二つの財団に774億ウォン(約78億円)を拠出するよう強要した罪などで起訴された。サムスン電子の李在鎔(
イ・ジェヨン)副会長から、乗馬選手だった崔被告の娘への支援費など433億ウォン相当の賄賂を受け取ったり受け取ろうとしたりした罪なども含め、罪状は18に上る。 検察は2月27日の論告求刑公判で「国民から委任された大統領の権限を私物化して国政を壟断(ろうだん)し、憲法の価値を毀損(きそん)した」と指摘。その上で、大統領を初めて罷免されるなど憲政史に汚点を残したとして懲役30年、罰金1185億ウォンを求刑した。 これに先立ち、地裁は崔被告に懲役20年を言い渡しており、朴被告には崔被告より重い刑が科せられるとの見方が優勢となっている。 この日の判決公判はテレビで生中継された。最高裁が昨年、重大事件の一審・二審判決を生中継できるよう規定を改正してから初の事例となる。 朴被告は生中継する範囲を制限するよう仮処分を申し立てたが、裁判所は「この事件は国民の関心が高く、中継することが公共の利益に合致する」として申し立てを認めなかった。
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