【東京聯合ニュース】「ビビンバを混ぜていくごとに味が変わっていって、本当に一言で答えることができないような奥の深さを持っているという驚きでしたね」――。 最近、韓国でロケを行い、話題を集めたドラマ「孤独のグルメ Season7」で主役の井之頭五郎を演じる松重豊さんは聯合ニュースとのインタビューで韓国料理やお酒への愛情を伝え、「韓国出張」の感想を語った。 松重さんは「正直、ここまで『孤独のグルメ』というドラマを韓国の方が知っているとは全く予想していなかった」として、「本当に驚きとともに喜びでもありましたね」と笑った。 また、「日本のただ食べているだけのおじさん」なのに撮影中、女性のファンから赤いバラの花をもらったとして、「驚きでしたね」と振り返った。ファンから赤いバラの花をもらったのは初めてと言う。 「韓国出張編」は先月、ソウルとビビンバ発祥の地として知られる南西部の全州で撮影が行われ、韓国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で大きな話題となった。撮影現場の目撃情報や写真が相次いで投稿され、韓国のケーブルテレビやユーチューブなどでドラマを見た視聴者を熱狂させた。 松重さんは全州でビビンパ、ソウルで豚カルビを味わった。韓国出張編は今月8日と15日、2週にわたって放送された。 松重さんは「韓国料理というと牛の焼肉というイメージが多いと思いますが、(韓国では)基本的に肉として食べているのは豚肉だし、その豚肉がおいしかった」として、「それ以外の家庭料理、ビビンバもそうですし、いろんな形で韓国料理屋さんが日本の国内にも増えてほしい」と語った。 松重さんが演じる井之頭五郎は下戸の設定だが、実際はお酒好きという。「おいしいものを少し食べながらお酒を飲むのが最高の楽しみですね」と話す。 韓国酒として生マッコリを絶賛。「日本ではなかなか飲めない生マッコリというのが最高においしいですね。生マッコリを持って帰れなかったことが非常に悔しくて、日本の人が是非向こう(韓国)に行って生マッコリ、チャミスル(韓国の焼酎ブランド)、CASS(ビール)の楽しい『トライアングル』を堪能してはいかがかなと思います」という。 4泊5日の韓国訪問中、印象に残ったことについては、「午前中の少し空いている時間に1人で全州の街を散策し、こんなに良い、古い京都みたいな街があるのだな」と紹介。「まだまだ日本人の知らない素敵な場所があるのかなと思って、のんびり周ってみたいなと本当に考えました」と語った。 また、「1泊2日、2泊3日もしくは日帰りでも(韓国へ)旅に行こうというお客さんがいっぱいいるでしょう」としながら、「女性ばかりではなく、男性にも本当に積極的に韓国の料理を食べてほしい」と韓国への愛情をあらわにした。 韓国出張編には歌手の
ソン・シギョンさんと女優のパク・ジョンアさんも出演した。ソン・シギョンさんは「鼓膜彼氏」と呼ばれる歌手で、パク・ジョンアさんはアイドルとしても活動したと紹介し、「ソン・シギョンさんは(撮影シーンがない)全州編にも顔を出して遊びにも来てくれて、恐縮するくらい嬉しかったです」と語った。 舞台俳優出身でドラマや映画、CMなどで活発に活動している松重さんは韓国のケーブルテレビなどで放映された「孤独のグルメ」で韓国内でも広く知られている。
ポン・ジュノ監督の映画「シェイキング東京」(2008年)に出演し、韓国映画との縁もある。 松重さんは「『孤独のグルメ』というのを本当に愛している人が多いなということが一番嬉しかったし、そういう意味で日本と韓国がもっと近づけるきっかけになることで少しでも力になれるのであれば、どんな形でも協力したいなという気持ちでいっぱいです」と意気込んだ。
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