19日、拍手喝采の中、試写会を終えた映画『Welcome To 東幕谷(トンマッコル)』(監督:パク・カンヒョン/制作:フィルムイッスダ)の暖かい感動冷めやらぬうちに、取材陣の前に現れた主演俳優チョン・ジェヨンとシン・ハギュンの型破りな変身ぶりに目を奪われた。
昨年9月から撮影を始め、去る3月にクランクアップした『Welcome To 東幕谷(トンマッコル)』は、公開されるまで5ヶ月余りの時間を編集作業に費やした。パク監督によると『ブラザーフッド』の約2.5倍になる、600カット以上のシーンをわざわざOGで編集しようとしたところ、非常に作業が長引いたという。

シン・ハギュン の最新ニュースまとめ

試写会のあと開かれた記者会見に参席した2人の主人公は、これまで次回作に専念してきたせいか、映画の中の切なく胸に響く感じはまったくなく、別人に変わっていた。

劇中、北朝鮮のリーダー、リ・スファに扮したチョン・ジェヨンは、シャープなフェイスラインと寡黙な話ぶりからかもし出すクール感が魅力の寡黙なワイルドガイ。

山のふもとを迷いこみ、東幕村に偶然たどり着いたものの、連合軍、国軍と一緒にしばらく状況にとまどう。しかし時間が経つにつれ、徐々に純粋な村の住人たちに同化し、その反面緊張を解けない国軍ピョ・ヒョンチョル(シン・ハギュン)に先に心を許す演技で特有のカリスマ性を発揮する。

しかし現在、映画『私の結婚遠征記』で、なんとしても今年中に独身から抜け出そうと固く決心し、ウズベキスタンまでとんでいく素朴な農村の青年を演じているチョン・ジェヨンは、前作の鋭さの代わりに10キロ近く体重を増やし、ふっくらとした顔で観客を迎えた。

また彼は感想を聞かれ、「俳優よりも豚の方が印象的だった」「僕の言っている意味わかるでしょ?」等、ユニークなコメントでその場を爆笑の渦に巻き込み、深刻な“リ・スファ”ではなくひょうきんなチョン・ジェヨンの一面を見せた。

チョン・ジェヨンが体重を増やしたならば、共演者である親しい後輩シン・ハギュンは逆に体重を落とした。

6.25当時、漢江の橋を爆破した罪悪感に打ち勝てず、脱走した国軍隊長ピョ・ヒョンチョル役を演じたシン・ハギュンは過去の心の傷により心を開かないが、死を覚悟してまでも人民軍の少年を助けてやる義理深い人情派。

すまして気が弱く猜疑心が強く、素朴な東幕谷の人とも言葉を交わさない配役のせいか、スクリーンの中のシン・ハギュンは、多少ぽっちゃりとした頬とすねたようなかわいらしいイメージが多かった。
だが、12日公開目前の『拍手する時に去れ』で、シニカルで口の堅い犯罪者の役柄に没頭したシン・ハギュンは、体重を5キロ減量し、肌を焼いて銅色の肌で強靭さと男性美を匂わせた。

映画鑑賞を終えたシン・ハギュンは「長い間心をこめて演じた、同僚の方、見に来てくれた方々に心から感謝する」と短いが心のこもったコメントを残した。

映画『Welcome To 東幕谷(トンマッコル)』は、韓国戦争が真っ盛りだった1950年江原道東幕谷で偶然出会った人民軍(チョン・ジェヨン、イム・ハリョン、リュ・ドックァン)、国軍(シン・ハギュン、ソ・ジェギョン)、米軍(Steve Tachler)が東幕谷住民を通じて戦争と和合、平和に対するメッセージを伝えるヒューマンドラマ。

奇抜な発想で有名な映画『知っている女』のチャン・ジン監督がシナリオを執筆し、2002年には演劇として公演されている。来月4日より韓国公開。

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