訪朝手続きのため南北出入事務所に到着した玄貞恩会長(手前)=3日、高城(聯合ニュース)
訪朝手続きのため南北出入事務所に到着した玄貞恩会長(手前)=3日、高城(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長らが3日、故鄭夢憲(チョン・モンホン)元会長の追悼式を北朝鮮の景勝地・金剛山で行うため、現地へと出発した。金剛山での追悼式は3年ぶりで、鄭氏の妻である玄氏の訪朝は4年ぶりとなる。

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 玄氏と、金剛山観光事業を手掛ける現代峨山の李栄夏(イ・ヨンハ)代表取締役らグループ関係者10人余りは3日午前、江原道・高城の南北出入事務所に到着した。訪朝の手続きを終え、金剛山まで朝鮮半島東側の陸路を乗用車で移動する。

 追悼式は金剛山地域にある鄭氏の追悼碑前で行う。現代グループは金剛山観光事業に尽力した鄭氏が2003年8月に死去して以降、毎年ここで追悼式を開いてきたが、16年以降は北朝鮮の核実験などに伴う南北関係の冷え込みを受けて開催できずにいた。

 この日の追悼式に北朝鮮側の関係者が参列するかは不透明だ。グループ関係者は「過去にも北側関係者が出席したことがあったが、事前の通知はなく、突然の出席だった」とし、今回も現地に到着してみなければ分からないと話した。

 北朝鮮側関係者が参列した場合、玄氏と南北経済協力の展望などについて話を交わす可能性もあるとされる。金剛山観光は08年7月に韓国人観光客が北朝鮮兵により射殺された事件を受けて中断しているが、北朝鮮側は観光事業の再開を求めている。

 ただ、現代グループの一行は午後4時に韓国に戻るという予定で韓国統一部から訪朝を承認されており、時間が十分とはいえない。また、北朝鮮に対する国際社会の制裁はまだ解かれておらず、具体的な事業内容にまで踏み込めるかも未知数だ。

 玄氏は同日午後に北朝鮮から戻れば、メディアに対し追悼式などに関し説明するとみられる。


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