航空機と戦車、艦艇などの防衛産業物資輸出の拡大に向けた作戦が展開されている。産業資源部が6日に明らかにしたところによると、前日に行われた韓国とインドネシアとの官民合同経済協力特別作業班では、原子力発電や資源開発のほか、防衛産業での協力も議題に盛り込まれた。これを受け政府は、インドネシアが進めている7億5000万ドル規模の潜水艦2隻と、1億5000万ドル規模の小型駆逐艦2隻の建造計画をはじめ、警備艇や装甲車の受注を獲得できるよう政府レベルでの支援を行うことを決めた。
 一方、産業資源部の呉永鎬(オ・ヨンホ)第1次官は、5日にアルジェリア国防省関係者と会談し、防衛産業物資の輸出について意見を交換した。この席では軍用車両のアルジェリア向けた輸出について話し合われており、最終結果は6月ごろに出る見通しだ。

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 このほか、韓国航空宇宙産業が製造する高等訓練機T-50が、アラブ首長国連邦の次世代高等訓練機の候補として、英国製ホーク128、イタリア製M346とともに選定された。金栄柱(キム・ヨンジュ)長官が先月に同国を訪れモハメド皇太子と会談しており、候補選定に向け長官自らがセールスに乗り出した格好だ。最終選定結果は10月ごろに判明する見通しで、政府としても受注に向け総力をあげる計画だ。

 このほか国防科学研究所が開発し2011年までに実戦配備される予定の次世代戦車XK2も、韓国とトルコの修好50周年記念して韓国政府代表として同国を訪問する国防部の金章洙(キム・ジャンス)長官が、トルコ国防省関係者と会談し、トルコへの導入を働きかける考えだ。トルコは韓国からこれまでに自走砲K-9を購入した実績がある。

 政府は昨年2億5000万ドル規模だった防衛産業輸出を、今年は3億4000万ドルまで引き上げたい考えで、中長期的には輸出規模を年間10億ドル以上に拡大する方針だ。


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