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谷崎は近代日本文学を代表する小説家の一人に挙げられ、作品の主題や形式はエロティシズムやマゾヒズム、フェティシズムなどを基本としながらも、歴史小説、風刺小説、ミステリー、サスペンス、ロマンスなどまで幅広い。
選集は谷崎の作品世界を一代記のごとく見通せるよう、処女作「刺青」(「少年」に収録)から初期の代表作「痴人の愛」、後期の代表作に挙げられるエロティシズム文学の頂点「鍵」、独特の美学を感じられる随筆「陰翳礼讃」に至るまでを網羅した。全10巻のうち7巻をこのほど出版し、「陰翳礼讃」を含む3巻は12月に出版する。
谷崎の作品はその優雅で精緻な文体ゆえに翻訳が難しいことで知られる。選集の翻訳には、金春美(キム・チュンミ)高麗大・日本語日本文学科名誉教授の指揮の下、高麗大グローバル日本研究院の教授、講談社主催の野間文芸翻訳賞を受賞した梁潤玉(ヤン・ユンオク)氏ら、日本文学の専門翻訳者が大勢携わった。
イラストレーターの手による本の表紙は、谷崎の濃艶な文学世界をイメージに落とし込んだ。10巻の表紙をつなげると一つのびょうぶ絵になるようデザインされている。
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