【ソウル聯合ニュース】韓国の女性家族部は10日、旧日本軍の慰安婦被害者問題関連研究で中心的な役割を果たす「日本軍『慰安婦』問題研究所」の開所式を行った。 研究所はソウル市内の韓国女性人権振興院に設置された。同部の鄭鉉栢(
チョン・ヒョンベク)長官は開所式で、「慰安婦問題に関する研究は韓日間の問題を超え、世界の歴史の一部分だ。特に、戦争、女性、人権、平和といった問題を総合的に取り扱う研究のメッカが必要だと思う」とあいさつ。「散在する資料を集め、慰安婦問題研究の未来のあり方を示すコンテンツをつくることがわれわれが果たすべき役割」と強調した。年内に国会で関連法案を可決させ、研究所の活動の法的根拠を与える方針という。 日本政府が2015年の慰安婦問題を巡る両国の合意に反する可能性を指摘したことについては、「戦争や人権、女性、平和の問題は日本政府もわれわれも共に追求しながら解決すべき問題」として、「日本政府と今後、討論しながら解決していきたい」と述べた。 所長を務める金昌禄(キム・チャンノク)慶北大学法科大学院教授は「第一歩を踏み出した」として、「慰安婦問題に関連し、30年近く多くの努力があった。その努力を持続させ、拡散させるハブの機能を果たす」と説明。「大切な価値をさらに拡散させる研究団体として発展させていきたい」と意欲を示した。 また、慰安婦合意に関しては、「研究所と韓日(慰安婦)合意とは関係ない」と述べた。
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