ソン・ガン の最新ニュースまとめ
“カンヌが認めた監督”という、最高の修飾語が付いてまわるパク・チャヌク監督(42)は、『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く『親切なクムジャさん』で復讐シリーズの大団円を迎えながら、“復讐と贖罪、救い”というストーリーをこのように締めくくった。
映画の試写会後に会ったパク監督は、続く多忙なスケジュールに疲れたようで、ボサボサと伸びた無精髭に、目は赤く充血していた。『オールド・ボーイ』以来、自分へ集中した関心を意識した様子で、「前の復讐劇のような、残酷で猟奇的なものを期待した方なら、『親切なクムジャさん』にガッカリするかもしれませんね」と話し始めた。かわりに、イ・ヨンエというエレガントなヒロインを立て、残酷さと猟奇性の隙間を埋めようとしたそうだ。これまで、映画の周辺部を空回りしていた“女性”たちに対する償いのようなものだ。ヒロイン、教訓的な結末、随所にちりばめられたコミカルな要素は、一見これまでの復讐劇とはかけ離れているように思われる。彼は「ゲストと共に、途中に配置したセリフや行動が、前作と繋がっているんです」と、微弱ながらもその繋ぎ目を強調した。
特定の俳優とよく作品に取り組むことが多いパク監督は「優れた俳優は監督の想像力を超えるものです」とその理由を説明した。これから一緒に仕事をしてみたい俳優としてはチョン・ドヨン、パク・ヘイル、チョ・スンウ、チョン・ジェヨンなど、10人以上にも及ぶ俳優たちの名前を挙げ始め、「多すぎます」と、大声で笑った。パク監督のキャスティング基準は、唯一“演技力”のみ。気の合う人たちとずっと仕事をしてきたので、これといった困難などはなさそうなパク監督だが、ある助演俳優のため、苦労したこともあったという。望むようなシーンが出ないので繰り返し撮影し、演技の難易度を調節したりして、極端な場合は、気づかれないように声優を使ったこともあったそうだ。
パク監督は、韓国内での興行と映画祭受賞という2つの選択枝のうち、韓国映画ファンたちからの認められることを選ぶのに迷いはなかった。自分の話を見せて聞かせるのが映画という作業なので、“数人の外国人からの認定”は、そう気にする部分ではないという。
復讐3部作を終え、これからパク監督が用意しようとしている作品は、ソン・ガンホ主演の『蝙蝠』。もし、彼が新たな変化のためにロマンス物やコメディを用意しているのではないかと質問すると、『親切なクムジャさん』のワンシーンのような真摯な顔で答えた。「超ウルトラ暴力劇になりそうですが」と。
『親切なクムジャさん』で、暴力的で残忍なシーンを極限まで我慢し続けたというパク監督。自作は“我慢しない”パク監督の作品を期待してもよさそうだ。
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