「酸素のような女性」というイメージを捨ててしまいたいのではありません。ただ、より多くの可能性を見ているのです」
イ・ヨンエ の最新ニュースまとめ
ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』以来1年ぶりに『親切なクムジャさん』で戻ってきたイ・ヨンエ(33)は、これまでのイメージにも、新しく作ったイメージにも固定されるのを拒否した。
『親切なクムジャさん』でイ・ヨンエは口汚く人を罵ったり、13年も緻密に復讐を準備する悪女として登場するが、公開日(29日)を控えた21日に出会ったイ・ヨンエは、相変わらずやさしい微笑の持ち主であった。新しいキャラクターとジャンルをやりたいという願望のために引き受けたイ・クムジャ役だけど、CMクイーンにとって、大きなリスクであったのは事実だ。
「ひとつのジャンルとキャラクターに閉じ込められるのがいやだったんです。“イ・ヨンエ”というと浮かぶイメージで、演技力まで低く評価されるのも悔しかったし」
イ・ヨンエの女優生活はもう10年目に入った。これまで『同期生』や『彼らの抱擁』で今時の女子高生役や前科者の役も演じてきたが、人々がいつも覚えているのは“やさしいイ・ヨンエ”だった。その枠を壊すために短編・独立映画を探し求めていた最中に出会ったのが“イ・クムジャ”というキャラクターだった。破格の変身に悩みもしたが、イ・ヨンエが考えたのはただ一つ、“女優として生まれ変わる”ということだった。
「監督は演出で、役者は演技で、自分のできないことを言いながら代理満足するんです」
映画でイ・ヨンエが設定したイ・クムジャは、感情が移入されないまま、無表情で乾いた話し方をする、“つかみ所のない”性格である。撮影を終えて初めて映画を見たとき、イ・ヨンエが感じたのは、“興味深い”ということだった。普段自分の姿とは完全に違う、タバコを吸い、人を罵倒する“もう一人の自分”を見ながら、カタルシスを感じたというのだ。
クムジャというキャラクターのほかに、イ・ヨンエが抱いた別のプレッシャーは、“パク・チャヌク”と“『オールド・ボーイ』の後続作”という点である。復讐3部作というのも知らなかったというイ・ヨンエは、これまでとは完全に違う映画だけあって、前作と比較せず、“イ・ヨンエとイ・クムジャ”だけを見てほしいと頼む。
「今回の映画にコメディもアクションもホラーもあるので、もうジャンルに対する“渇き”はいやされました」
イ・ヨンエは、映画の選択に満足感を表し、今後のスケジュールはまだ決まっておらず、次回もまた違ったキャラクターに出会えることを期待していると、大きく笑った。もうイ・ヨンエは、チャングムにも、イ・クムジャという人物にもとらわれていない。
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