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『狂炎ソナタ』は、殺人を通して得るインスピレーションで世の中にない美しい音楽を完成させていく狂気的な作曲“J”と、自身の成功のためJを破滅に導くクラシック界の著名な教授“K”、Jの音楽的ミューズであり幼馴染で、生まれつき天才的才能を持った作曲家“S”、3人の音楽家たちの物語。
“J”役にはシン・ウォンホ(CROSS GENE)、“S”役にはKEN(VIXX)、“K”役にはベテラン俳優イ・ジフンが出演し、観客を魅了した。
グロリア・アルティス勲章を受章した作曲家Jは、クラシック界の著名な教授Kに選ばれ、前作を超える曲を書くべく過していたが、Kから突きつけられるのは冷ややかな酷評ばかりで辛い日々で送っていた。ある夜、つのる焦操感から深酒をしてしまい、泥酔状態で交通事故を起こしてしまったJ。リアル“死”から、何かに取り付かれたように「狂炎ソナタ」の第1楽章を一晩で書き上げ、Kから賞賛を浴びる。そして、Jの作曲の秘密を知ったKは、曲を完成させるため彼をそそのかし更なる悲劇を重ねていく。天才的作曲家である幼馴染のSの心配の声もJには届かない…。
努力家のベートーベンと重なるJを演じたシン・ウォンホは、「CROSS GENE」のメンバーとして人気を博し、俳優としてもドラマで活躍しているが、意外にもミュージカルは初挑戦となった。時には作曲家として苦悩する切ない姿を、時には狂気を纏いながら神がかり的に作曲をする姿を熱演。その演技力と歌唱力で新たな才能を開花させた。特に終盤の楽曲「狂炎ソナタ」を熱唱するシーンは、驚きと共に身震いする程、胸が打たれることは必至だ。
一方、生まれながらの才能を持つモーツァルトと重なるSを演じた「VIXX」のKENは、定評のある美声で観客を魅了。Jを温かく見守る優しさと、時にはKに苦言を呈したりと力強さも表現した。
そんな2人が練習を重ね、ピアノ演奏で披露した「君と僕」は、絶妙な呼吸と美しい音色はさらなる感動と一服の清涼剤となっている。そして、ベテラン俳優イ・ジフンが悪役Kになりきり圧巻の歌声と演技力を見せつけ、本作にさらなる重厚感をもたらした。
「狂炎ソナタ」を完成させるため、辿りついた結末に驚愕と感動をもたらすことは間違いなしだ。また、カーテンコールでは観客に感謝する姿と共に、3人で抱き合った姿がなんとも微笑ましい。
そんな3人の奇跡のコラボレーションで誕生した『狂炎ソナタ』に感動と賞賛の声が届く中さらなる期待が募っている。
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