現代ユニコーンズ=(聯合)
現代ユニコーンズ=(聯合)
運営難に陥っているプロ野球チームの現代ユニコーンズが、現代グループの支援拒否により窮地に立たされている。
 現代グループはこのほど、韓国野球委員会(KBO)に対し「グループの資金事情に余裕がなく、球団に今シーズンの運営資金を支援できない」との最終決定を伝えた。現代グループが支援を拒否したことで、傍系の現代自動車グループや、現代海上火災も支援の理由がなくなり、現代ユニコーンズの先行きは不透明な状態となっている。

 KBOの河日成(ハ・イルソン)事務総長は、支援拒否により今シーズンのチーム運営は困難になったとし、「球場フェンス広告など、あらゆるマーケティングを行っても満足な運営は難しそうだ」との考えを示した。

 現代ユニコーンズの金鎔徽(キム・ヨンフィ)社長は「今月の給料は支払えるものの、来月からの運営費調達の見通しは立っていない」とし、現代グループに再度支援を求めても状況が改善しない場合には、選手のトレードも辞さないという悲痛な覚悟を示した。
現代ユニコーンズは1996年に現代グループの鄭周永(チョン・ジュヨン)名誉会長が設立を主導し、現代峨山の鄭夢憲(チョン・モンホン)理事会会長が球団オーナーを引き受けた。積極的な運営方法で選手をスカウトし、11年間に4回の韓国シリーズ優勝を記録するなど、一気に名門球団に上り詰めた。しかし、2001年に現代グループの経営難により、旧現代電子が系列から切り離されハイニックス半導体として再生されてから球団の資金繰りが悪化した。現代ユニコーンズ株式の76.2%を保有するハイニックス半導体はこれまで球団への支援を行っておらず、現代ユニコーンズは現代自動車グループから80億ウォン、現代グループと現代海上火災から40億ウォンの支援を受け球団を運営してきた。しかし、2005年に現代グループとハイニックス半導体との関係が民事訴訟により悪化して以来、現代グループは球団に対する支援を全面的に中断した。

 こうした事態を受けKBOは、今年初めに農協中央会に球団売却を試みたが、世論の激しい反対に合い実現しなかった。

 筆頭株主であるハイニックス半導体は球団運営には関心がなく、現代ユニコーンズは現代グループと傍系グループによる支援がなければシーズン前半も持ちこたえることはできそうにない状況で、球界を巻き込んだ一大問題となることも懸念されている。


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