【ソウル聯合ニュース】韓国IT(情報技術)サービス大手、カカオが実施を目指す「カープール」と呼ばれる自家用車の相乗りサービスを巡り、議論を進めていた協議会は7日、朝夕の通勤時間帯に限り、同サービスの実施を認めることで合意した。協議会にはタクシー業界、政府、与党、カカオなどが参加。サービス実施の是非を巡り半年近く議論してきた。 今回の合意でカープールは旅客運輸事業法など現行法の本来の趣旨に合わせ、朝夕の通勤時間帯である午前7~9時、午後6~8時に実施され、土曜日と日曜日、祝祭日は除外した。 カカオは昨年2月、相乗りサービスを提供する会社を買収。位置サービスを利用したスマートフォンのアプリを使って目的地や方向が同じ人同士が自家用車に相乗りできるようマッチングするサービスの実施方針を打ち出した。 これに対しタクシー業界はソウルで大規模なストライキを行うなど猛反発。タクシー運転手が抗議のために焼身自殺するなど社会的な波紋を呼んだ。 この日の合意案については、全国タクシー運送事業組合連合会、全国個人タクシー運送事業組合連合会、全国タクシー労働組合連盟、全国民主タクシー労働組合連盟の業界4団体をはじめ、与党「共に民主党」のタクシー・カープールタスクフォース(作業部会)の全賢姫(
チョン・ヒョンヒ)委員長、カカオモビリティー、国土交通部が署名した。 タクシー市場を育てるため規制緩和を積極的に推進することや、ITを利用し多様な付加サービスを提供できるタクシーの普及などでIT業界とタクシー産業との共生を目指すことでも合意した。 あわせて、タクシー運転手の処遇改善のため労働時間に合わせた月給制を導入することでも一致した。
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