俳優ヨ・ジング
俳優ヨ・ジング
ことし3月、大好評のうちに幕を閉じた韓国ドラマ「王になった男」に主演し、一人二役で魅せた演技派俳優ヨ・ジングが、4月13日(土)神奈川・横浜ランドマークホールにて、約2年半ぶりとなるファンミーティング「YEO JIN GOO JAPAN FANMEETING 2019 -Brilliant Spring Day-」を開催。盛りだくさんのコーナーを通し、さまざまな魅力を発揮しながら、くったくのない笑顔と流暢な日本語でファンを魅了した。

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 この日は、オープニング映像から凝っていて、「特別なデートのスタートです」という字幕が、最初からファンをワクワクさせた。そんな中、スーツ姿ですっかり大人の男になったヨ・ジングが、手を振りながらステージに登場!大きく息を吐き、緊張しているようなそぶりを見せながら、ソン・シギョンが歌った「王になった男」のOST「If I Could Be by Your Side」を持ち前の中低音ボイスで歌い上げた。

 歌い終わると、ホッとしたように笑い、会場から大きな拍手が送られると「ありがとうございます」と答えたヨ・ジング。「こんばんは。ヨ・ジングです。お久しぶりです~。お元気ですか?」とファンとの再会をうれしそうにあいさつすると、「本来なら、もう少し上手く歌えたんですけど。いまでも心臓がバクバクしています(笑)」とオープニングを歌のステージで幕開けした心境を語った。

 今回の司会は、ヨ・ジングとは7年ぶりに会うというYumi、さらに通訳の根本さんはヨ・ジングが映画「Sad Movie<サッド・ムービー>」の記者会見のため、初来日した2006年に初めて会っているということで、懐かしい思い出話をしながら和やかムードに。ヨ・ジングも徐々に緊張がほぐれ、ここから本格的にイベントがスタートした。

 2年半ぶりということもあってなのか、今回のファンミーティングは盛りだくさんすぎるほどのコーナーが次々と用意され、ヨ・ジングの魅力が存分に楽しめる内容に。また、毎回ファンミーティングではヨ・ジングの流暢な日本語トークがファンを驚かせるが、今回も自然に日本語で話す姿がファンとの距離をさらに縮めた。

 最初の「スキャントーク」コーナーでは、仕事からプライベートまで、さまざまな2択質問を通して、ヨ・ジングの素顔が明らかに。リラックス方法は「寝ること」だというヨ・ジング。よく寝る方で、昨日はファンミーティングに備えて、9時間ほど寝たことや、言われてうれしいのは、「可愛い」と「セクシー」の両方だとし、「王になった男」ではセクシーだと評判だったが、食事制限をして体を管理し、シャープなあごのラインを作ったという役作りエピソードも。

 また、ダンスは下手だということで、習ってみたいこととして「楽器」を選んだヨ・ジングは「ギター、ドラム、ピアノを少し習ったことがあり、楽器には関心が高いです。できるならたくさん習いたいし、機会があれば、ギター、ピアノ以外の楽器も皆さんにお見せしたいです」と野望もチラリと覗かせた。

 続く「心理テスト」コーナーでは、ヨ・ジングが絵心も披露。遠近感を独特なタッチで表現し、楽しそうに絵を描く姿が印象的だった。

 「FAN Q&A」コーナーでは、事前にホームページで受け付けしたファンからの質問にヨ・ジングが答えていった。「韓国のオススメの飲食店は?」と聞かれたヨ・ジングは、どちらかというと自分で料理をして食べる方が好きだそうで、パスタやステーキ、おかずなどいわゆる家庭料理をよく作る“料理男子”であることも。

 また、「日本のドラマや映画に出るとしたら、どんな役を演じてみたい?」という質問では、アニメ原作の映画が似合うとオススメされると、「日本のアニメも好きだし、日本映画もよく見ていて、是枝裕和監督、犬童一心監督の作品はよく見ています。日本の作品は平凡な中での心理を描くのが良く、居心地のいい、気楽なところが長所だと思うので、そういう作品に出てみたいです」と答えた。

 続いては、スペシャルステージとして、back numberの冬の定番バラード「ヒロイン」をなんとピアノの弾き語りで披露。ピアノの先生がピアノバージョンにしてくれて、1か月練習したとか。緊張感もあってか、完璧とはいかなかったものの、気持ちの入った演奏、歌唱で最後までやりきったヨ・ジングに大きな拍手が送られた。オープニングの歌もそうだったが、ヨ・ジング本人は練習の方が上手かったと悔しがり、次はこつこつと練習して、もっといいステージを見せたいと貪欲な姿を見せていた。

 次の「キャラクター最強戦」コーナーでは、ヨ・ジングがこれまで出演した作品の中から、お題にふさわしいNO.1キャラクターを決めるべく、事前にファン投票が行われ、その結果を発表。お題ごとに、候補となる作品のシーンを見ながら、ヨ・ジングもファン投票1位を予想。さらに、関連したミッションにもチャレンジした。
「最強の恋愛マスターは?」というお題では、「小さいもので思い出を作る姿がロマンチックだから」という理由で、「ひと夏の奇跡~waiting for you」で、缶ビールのプルトップを指輪にして、ジョンウォン(チョン・チェヨン)にあげるヘソン(ヨ・ジング)が1位だと予想したヨ・ジング。ファン投票62%で、見事的中した。

 そして、恋愛といえば告白ということで、客席に向けて告白してというムチャブリにも「ここで!? 」と一瞬戸惑うも快く応じ、日本語で「きょう可愛いね。付き合わない?」と照れまくりながらも告白。ファンを胸キュンさせた。

 さらに、「王になった男」でハソン(ヨ・ジング)がソウン(イ・セヨン)の前で、願い事をするシーンにちなんで、ミッションとして、靴を飛ばしてカゴで受け取るというゲームに挑戦したヨ・ジング。見事1回で華麗にキャッチし、「やったー!」と大はしゃぎ。

 次のお題「最強の泣きマスターは?」では、映像を見ながら、「男は生まれてから3回泣くと言われているんですが、たくさん泣いていますね」とケラケラ笑ったヨ・ジング。本人は「ひと夏の奇跡~waiting for you」で、ジョンウォン(イ・ヨニ)に送ったビデオレターを見て涙するヘソン(ヨ・ジング)が1位だと予想したが、ファン投票1位は僅差で「テバク~運命の瞬間(とき)~」での腹心の大臣たちの処刑を目撃し、嗚咽するヨンジョ(ヨ・ジング)だった。

 普段泣くシーンの撮影では台本をしっかり読み込み、音楽を聴いて助けにすることもあるというヨ・ジング。そんな彼へのミッションは「20秒以内に涙を流せ」。この雰囲気で(!? )と誰もが思ったが、「やってみます」と快諾。そして、照明が暗くなり、集中していくヨ・ジング。20秒が経過し、MCのYumiが「ここまでです」と言い、確認すると、なんと涙を流していたヨ・ジング。いくら芸歴14年とはいえ、このような状況での涙はお見事としか言いようがない。“カメレオン俳優”ヨ・ジングの真骨頂を生で目撃した会場は「すごい!」と騒然となった。

 ヨ・ジングは「久しぶりに皆さんに会えたということと、もっと準備の時間があればよかったのにという残念な気持ち。そして、ファンの皆さんと会えるのは幸せなことで、そういう気持ちを皆さんの前で表現したいと思っていたら、涙が出ました」と泣けた理由を明かした。

 最後のお題「最強のアクションマスターは?」では、「ファイ:悪魔に育てられた少年」の一発的中の射撃能力を持つファイ(ヨ・ジング)がファン投票1位。ヨ・ジングの予想も的中し、ミッションはもちろん射撃。積まれた6本の缶を倒していくというもので、ヨ・ジングは順調に1本ずつ倒していき、「面白い」と楽しんでいたが、最後の1本がなかなか倒れず、結局1本残したまま、終了となった。

 次も、盛り上がりを見せたプレゼントコーナー。ヨ・ジングがすごろくをして、そのマスに出てきたミッションをクリアしたら、抽選でファンにサイン入りポスターやフォトエッセイなどがプレゼントされるというもの。ミッションでは、ヨ・ジングがヒーリングボイスで詩の朗読をしたり、フォトタイムをしたり、絵文字を全身でキュートに表現したり。また、うさぎの帽子をかぶり、「江南スタイル」に合わせて耳を動かすというミッションでは、ヨ・ジングが茶目っ気たっぷりでノリノリに。ファンにジャンケンで3回勝つというミッションでは、ステージを降り、客席を練り歩きながら、ランダムに選んだファンとジャンケンを楽しんだ。そうしてミッションをクリアしながら、プレゼントを大盤振る舞いし、ファンを喜ばせた。

 客席をバックに記念写真を撮影した後、ヨ・ジングは「これから10年後、20年後もファンミーティングをすることができるように頑張ります」と最後のあいさつをし、「皆さんにとって幸せな時間になったでしょうか?2年半ぶりに、わざわざ足を運んでくださり、ありがとうございます。僕はいま新しいドラマの撮影中です。頑張って撮影をしているので、どうぞ期待してください。愛しています」と笑顔を見せた。

 そして、最後にファンに向けて書いてきたという手紙を読み上げた。しかも、約5分半におよぶ長文の手紙を日本語で伝えた。ヨ・ジングは、ファンと幸せな時間を過ごしていることを想像しながらこの手紙を書いているので、想像するだけで、ワクワクして笑顔になるという話から、ファンからもらう日本語の手紙は、日本語の勉強を頑張ろうと思う一番大きな理由になるし、韓国語の手紙はとても楽しく読んで、大きな力になっているとし、これからも手紙を通して、些細な日常を教えてもらえたらうれしいと話した。

 また、最近は映画を見たり、本を読んだり、展示会に行ったり、友達と会って気分転換をしたり、という近況も。中でも、欠かさないように努力しているのが、夕日が沈むころ、20~30分散歩すること。楽しいことを思い出してニヤニヤしたり、悩み事を考えたり、自分自身を振り返りながら、帰り道、次の日の食べ物を買ったり、平和な散歩の時間がいまハマっている日課だということも。

 そして、最後に日本のファンと会ったのは2013年の初ファンミ。7年という長い間、変わらぬ応援と愛をくれたファンがいたから、これからも変わらず頑張れる自信があるとし、小さな頃からたくさんの応援をもらっていた自分は本当に幸せな子供だったと感謝。「感謝していることは数えきれないほどありますが、何よりも僕のそばにずっといてくださり、本当にありがとうございます。皆さんは俳優ヨ・ジング、人間ヨ・ジングが一歩前に進むための大きな力をくれています。本当にありがとうございます。一生、僕たち一緒にいましょう。ありがとうございます」と誠実に心をこめて、想いを伝えた。

 会場が感動に包まれる中、ヨ・ジングは最後にポール・キムの「Every Day, Every Moment」を熱唱し、イベントを締めくくった。

 公演後は、来場者全員と握手会も行い、サービス精神旺盛にファンと触れ合ったヨ・ジング。次回作はIUと共演するtvNドラマ「ホテルデルーナ」で、どんな魅力あふれる演技を見せてくれるのか期待したい。




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