南北共同連絡事務所(資料写真)=(聯合ニュース)
南北共同連絡事務所(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の李有振(イ・ユジン)副報道官は26日の定例会見で、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で毎週金曜日に開くことにしている韓国と北朝鮮の所長による会議について、「さまざまな状況を考慮し、南北の合意に基づき、きょうは開催しないことになった」と明らかにした。3月1日から9週連続で開かれなかったことになる。

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 連絡事務所では現在、北朝鮮側の所長代理を務める対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会のキム・グァンソン部長が勤務している。韓国側所長の千海成(チョン・ヘソン)統一部次官と会議を開いてきた北朝鮮の所長代理がいるにもかかわらず、所長会議が開かれないのは異例だ。

 北朝鮮は先月22日に連絡事務所から一方的に撤収した後、徐々に人員を復帰させた。キム氏は今週から同所に復帰している。

 南北が最後に所長会議を開いたのは米朝首脳会談直前の2月22日。それ以降、金曜日が韓国または北朝鮮の祝日に当たったり、北朝鮮側所長の田鍾秀(チョン・ジョンス)祖国平和統一委員会副委員長や所長代理が不在だったりしたために開催されないことが続いた。

 北朝鮮は米朝首脳会談が物別れに終わって以降、南北協力に関する協議に消極的な姿勢を示している。韓国政府にいら立ちを見せることもあり、こうした状況が所長会議の中断の背景になっているとの観測もある。

 韓国は27日、昨年4月の南北首脳会談での「板門店宣言」採択から1年を迎え、軍事境界線がある板門店の韓国側で記念行事を開く。李氏によると、北朝鮮は行事への参加の有無について特に立場を示していないという。


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