「SEVENTEEN」
「SEVENTEEN」
2019年4月2日(火)のマリンメッセ福岡を皮切りに、静岡エコパアリーナ、さいたまスーパーアリーナ、幕張メッセ国際展示場、大阪城ホールにて単独コンサートツアー「SEVENTEEN 2019 JAPAN TOUR ‘HARU’」を開催した「SEVENTEEN」。2018年5月に日本デビューを果たし、2月にはオリコンアルバムランキングで1位を獲得。着実にファンを増やし、今回のツアーでは全5会場で全12回の公演。同時期に開催された4回のファンミーティング「SEVENTEEN JAPAN FANMEETING ‘HANA‘」も合わせて20万人を動員した。

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◆バーノンの「もしもし」から、グラフィックアートをバックにバイクで登場

 ツアーのファイナルとなった4月27日の大阪城ホールはプラチナチケットを手にした1万人のファンで埋め尽くされ、開始前から熱い熱気。この日は、全国の映画館でライブビューイングも行われた。メインステージから花をモチーフにした形状のセンターステージが設置され、コンサートツアーの「HARU」とファンミーティングの「HANA」のコンセプトを連想させる。メンバーの顔がひとりずつアップで映し出されるオープニングVCRの後、レーザー光線とBluetoothで操作されたペンライトの光で真っ赤に染まったステージに火柱が上がると、突然、センターステージに設置された電話機が鳴り出す。バーノンが近寄って「もしもし」と応答すると、メインステージにはグラフィティアートが描かれた壁をバックに、バイクと共に12人が登場。もちろん曲は日本デビュー曲「CALL CALL CALL!」。ブラック×ホワイトのシックでクールな衣装をまとった13人は自転車ダンスでステージを駆け回り、ラストで1列に並んで飛び跳ねると大歓声に包まれた。続いて激しいビートのリズムが流れ「パクス(拍手)!! 」の掛け声から「CLAP」へ。13人が数組に分かれての激しいダンスブレイクに続いて、ホシの「ア~~~ッ!! 」の雄叫びでクールなパフォーマンスが始動。途中、大きな爆発音がとどろくと、黄色い歓声があがり、「チャッチャッチャッチャッ!! 」の大合唱。

 迫力の2曲を終えたところで、整列したメンバーたちは元気に挨拶。エスクプスは「今日が最後ですけど、皆さんを幸せにしてあげます」、ジュン「残念だけど、最後まで楽しく遊びましょう」とコメント。自己紹介でウォヌは「イケメンすぎてごめんね」と笑いと取ると、ホシはいつものように「僕は誰~」、「10時10分」、「キラキラ王子様ホシです~」と盛り上げる。続いて「ジェントルマン!! ジェントルマン!! 」のコールを受けたジョシュアも気分をよくして花道に飛び出し「君と僕は恋の予感」と決め言葉を。さらにドギョムも、このツアー中に連発している「完璧じゃん」のコールを客席に要求し、観客から「完璧じゃん!! 完璧じゃん!! 」の大歓声を受けると「今日は最後の完璧じゃん。でも、完璧じゃないです。完璧や~ん。皆さんに会えて、めちゃええやん!」と、大阪弁バージョンでドヤ顔を。にぎやかなオープンニングトークが終わると、次のステージに入る前に恒例のツアータイトルの掛け声「『SEVENTEEN』と『CARAT』の“HARU~”」を客席と大合唱。

◆男性美あふれるセクシーな表情にどよめきに似た歓声が

 まずは今年1月末に韓国でリリースされた 6枚目のミニアルバム「YOU MADE MY DAWN」からの楽曲で、このツアーで日本初披露となる「Good to Me」。手錠に繋がれているようなポイントダンスと、男性美あふれるセクシーな表情にどよめきに似た歓声が。続いてセンターステージに移動して「Crazy in Love」と「Rock」を。2曲とも前回のツアーではセットリスト入りしていなかっただけに、久しぶりの生パフォーマンスに「CARAT」(=「SEVENTEEN」のファンの名称)たちは大喜び。さらに驚いたのは「Crazy in Love」のエンディングポジションを通常とは微妙に変え、ほぼ移動なしで「Rock」の回転扉を作り上げる離れ業を見せたこと。360度観客に囲まれたセンターステージで普段は見られない回転扉パフォーマンスは圧巻のひと言。

◆日本初披露の新曲を盛り込んだユニットステージ

 続いてはユニットステージへ。スクリーンにテレビモニターの映像が映し出されると、開いたスクリーンの中から登場したのはヒップホップチームの4人。スローバージョンにリミックスされた「Check-In」では、世界の都市の名前を挙げる部分を「Check in OSAKA city」に変えて。途中、花道からセンターステージにモデルのように歩いて移動すると「What’s Good」へ。サビでは横一列に並んでキュートなダンスを。ウォヌが先頭に縦一列になり、ミンギュ、バーノン、エスクプスが順番に横から顔を出すと、大歓声が巻き起こった。前回のツアーでは、ワル感満載でゴリゴリのヒップホップを披露したヒップホップチームだが、今回は一転して、やんちゃな少年たちに変身してギャップの魅力を見せる。確信犯的な演出に、まんまとハマってしまう。

 赤と黒の衣装でメインステージにせりあがって登場したパフォーマンスチームは、「HIGHLIGHT」を日本語バージョンで。ジュンの甘いボーカルの出だしから、ホシ、ディノ、ディエイトのソロパートに続き、地上に降り立つとダンスブレイクへ。ホシとディエイト、ジュンとディノがそれぞれシンメトリーに絡み合うようなセクシーなパフォーマンス。屈んだジュンの背中にディノが背中を合わせて回転すると大歓声が。続いては、恋に落ちた気持ちを月を歩くように表現した「MOONWALKER」をセンターステージで。激しくもしなやかな動きと、指先からつま先まで余すところなく使っての表現力に感嘆の声があがった。「HIGHLIGHT」はギラギラと照らす太陽、「MOONWALKER」は青白く輝く月を表現しているとのことで、ライトも赤から蒼白に反転。対となる2つのパフォーマンスでひとつの物語を作り上げるとは、なんともロマンチック。

 トリを飾るのはボーカルチーム、メインステージに白いライトが照らされ、その中には「Pinwheel」のメロディをグランドピアノで弾くウジの姿が。美しい旋律と透明感あふれるハーモニーが響き渡り、さらにウジが自分のパートの一部を日本語で歌うと、涙する観客も。ラストは5人が横並びになり、感情を込めて切ない表情を浮かべながら歌い上げた。2曲目は一転してポップなラブソング「Come to Me」。手招きをして身体をくねらせたり、軽やかに足を滑らせたりのパフォーマンスは、ボーカルチームの爽やかさかつスイートな雰囲気にぴったりで、会場を萌えの嵐に巻き込んだ。最後のサビではドギョムの「みんな一緒に」の掛け声で大合唱。切なさ、甘さ、異なる魅力の2曲で観客を大いに胸キュンさせたボーカルチームだった。

 ユニットステージが終わると、ジョンハンとジョシュアが勢いよく花道を駆け抜けてメインステージへ。そこにはスタンドマイクを持ったエスクプス、ホシ、ウォヌ、ジュンが。一方、メインステージにはウジ、スングァン、ドヒョム、ディエイト、ディノ、ミンギュ、バーノンがせりあがり、疾走感あふれるロックナンバー「Run to You」へ。2手に別れてクールなステージを繰り広げるメンバーたちに、どちらを見たらいいのかと贅沢な悲鳴をあげる観客たち。

 ブリッジVCRでは、涙するメンバーの表情がひとりずつ映し出され、そのたびに悲鳴が。次の曲は「Don‘t Wanna Cry」。白いライトが降り注ぐ中メインステージにせり出した箱状の椅子に腰かけたメンバーたちは、しっとりとアコースティックバージョンで歌い上げた。ペンライトが光るのを止め、スクリーンはモノクロの映像となると、この時ばかりは観客も歓声をひそめて聞き入った。そのままの流れで「Without You」へ移ると、静かな歌い出しから次々とメンバーが立ち上がり、徐々にダンスへ移行。ディエイトが歩き出してセンターに立つと、そこから群舞へと流れる鳥肌モノの演出に大きなため息がもれた。続いてはシックなリズムに乗せて全員がめまぐるしくポジションを変えての「Fast Pace」。2017年夏に開催された「DIAMOND EDGE」コンサート以降、久しぶりに披露された初期の曲だけに、歓喜の声が巻き起こった。

 ここで中間のトークタイム。それぞれのユニットステージについて、ウォヌは「Check in OSAKA city」としたのがポイント」と、ディノは「『HIGHLIGHT』は太陽、MOONWALKER』は月です」と説明。ボーカルチームはスングァンが「ウジさんのピアノと日本語の歌詞のところです。でも、僕が高音パートを歌った次にもりあがるから…」と悔しそうな顔を浮かべると、ウジが「じゃあ、スングァンが歌ってみて」と振り、スングァンも生歌を披露。すると「僕もやりたい」とドギョムも挑戦。なぜか、そこにホシまで加わって、いつの間にやらカラオケ大会状態に。続いては、「SEVENTEEN」コンサート恒例のエネルギーチェック。バーノンが考えたという「たこ焼き、たこ焼き、焼き、焼き、たこ焼き~ すき焼き、焼き、焼き~… お好み焼き、焼き、焼き~ … そば焼き、焼き、焼き~… たまご焼き、焼き、焼き~…」という通称“焼き焼きソング”を観客とコール&レスポンスで歌い、大いに盛り上がった。

◆ラストに向けてのヒットメドレーで興奮はマックスに

 そのままセンターステージで、韓国での最新活動曲「Home」へ。しなやかかつ13人の動きが一糸乱れぬ話題の3回転ターンを生披露した。続いては切ない歌詞と激しいパフォーマンスのギャップでせつなさが全開の「THANKS」。2曲続けての名曲に観客からの拍手もひときわ大きく鳴り響いた。

 衣装替えの間のVCRでは、メンバーたちがペイントローラーで絵を描いている姿に加え、ツアータイトルにちなんだ春にまつわるインタビューが流され、最後には大きなひまわりの絵を完成させた。

 ジーンズ素材を主体にしたカジュアルな衣装に着替え、エンディングに向けてのヒットメドレーへ。日本語バージョン「Oh My!」は、「どうしようもなく どうしようもない… 好きすぎておかしくなりそうだ」という、かわいい歌詞がハートをくすぐる。「VERY NICE」では、メンバーたちが踊りながら、わきゃわきゃとしたからみを見せ、ラストのサビでセンターステージに走っていくと、青色のテープが舞い上がった。そして「『CARAT』ちゃん、アッキンダー」の掛け声で「Adore U」へ。前半はメンバーが半分ずつ前向きと、後ろ向きになってのパフォーマンス。センターステージでも背後にいる観客を配慮する高度なファンサービスをあたりまえのように、さりげなくやってしまうも「SEVENTEEN」ならでは。「アッキンダ~」と歌うたびに、ペンライトが波のように揺れて、観客の興奮はマックスに。

◆恒例のキレキレカバーダンスも!! 

 駆け抜けるように3曲を終えるとエンディングトークへ。ホシは観客のペンライトを愛しそうに見つめながら「今日は僕の人生の最高の春です。皆さんが星の海みたい」とコメント。そしてメンバーたちが観客に向かって息を吹きかけると、観客はウェーブで応え、会場は光を変えながら揺れる海原となった。ディエイトは「僕はこの場面を夢で見たんです。夢に見るくらいきれいな光景です」と感動しきり。すると、いきなりジョンハンが「僕も感動して泣きそう~」とセンターステージに向かって走り出し、それを追いかけるホシ、ジョシュア、ドギョム、ディノ。ホシが「ジョンハンさんの気分がどうしたらよくなりますか?」と問いかけると、ジョンハンは「僕と一緒に踊ってくれる」と愛嬌を振りまき、他の4人は「もちろんだよ!! 」と合意。「ミュージックスタート!! 」と号令をかけると、5人が踊り出したのは、DA PUMPの「U.S.A.」。キレキレのダンスに観客たちも「C’mon baby アメリカ!! 」と大合唱。

 ここでホシが5月29日にファーストシングル「Happy Ending」がリリースされることを告知し、観客に「いつ?」と呼び掛けると「5月29日!! 」。「誰が?」、「SEVENTEENが!」、「なにを?」、「Happy Endingを!」、「発売で~す」と、シングルの告知もちゃっかりとコールアンドレスポンスで!! 抜群のノリのCARATに満足そうなメンバーたち。

 ラストの曲は韓国最新ミニアルバムの収録曲「Getting Closer」で、激しいビートに合わせて素早い上下運動の連続。最後の最後に体力消耗が激しい曲ができるのは「SEVENTEEN」のフィジカルの強さゆえだ。ファンたちも「SEVENTEEN」の曲の中でも最高難易度と評判の応援法を叫んで盛り立てた。

◆アンコールはトロッコで登場。どこの席でも楽しめる選出。

 ペンライトがレインボーカラーになって会場が明るくなると、「SEVENTEEN!! SEVENTEEN!! 」とアンコールが巻き起こる。すると、会場前方の扉からツアーTシャツ姿のメンバーが花のオブジェをあしらったトロッコに乗って登場し、「『CARAT』ちゃん、アンコールありがとう!」の掛け声でジョンハン&スングァン、ディエイト&ミンギュ、ジョシュア&ウジ、ジュン&ディノを乗せたトロッコが動きだした。「Our Dawn Is Hotter Than Day」を歌いながら、距離が近くなったファンに手を振ってコミュニケーションをとるメンバーたち。メインステージではエスクプス、ホシ、ディエイト、バーノン、ウォヌ、ドギョムが元気に飛び跳ねた。最後は音楽のボリュームが下がり、「CARAT」も大合唱。毎回「どこの席でも楽しめる」と評判になる「SEVENTEEN」コンサートの会場コンセプトは、今回トロッコの演出により実現。ちなみに縦に長くフラットな幕張メッセ国際展示場では、最後尾のブロックに3段に渡る段差を特設することで見にくさを改善。中間ブロックと後方ブロックにはトロッコがまんべんなく通過し、後方のファンをケアする演出もとられていた。

 ここで全員がツアーの感想を。
 ウォヌ「いつの間にかツアーが終わりました。皆さんと共に過ごした『HARU』ツアーは忘れられないと思います。本当に楽しい1日、1日でした。毎回楽しく遊んでくださったから、僕らが力を出すことができて、頑張れた気がします。5月29日に『Happy Ending』という、とてもいい曲で皆さんに会いに来ますので、たくさん応援してください」
 ジョシュア「この1か月間、幸せとエネルギーとヒーリングでぎゅっと詰まっていたような気がします。1か月間、皆さんと会うことができてとてもうれしかったです。僕たち本当に恵まれていますよね。皆さん、とてもきれいです。次回来るときは、もっと成長してかっこよくなった姿でお目にかかります」
 ディエイト「1か月がこんなに早く過ぎるとは思いませんでした。幸せな時間、大切な時間は早く過ぎるようです。本当に1か月間幸せでした。僕が幸せな時に、皆さんも幸せならば本当に素敵なことだと思います。太陽は昼に明るく輝く、月は夜に輝く。僕は『CARAT』の前で、ステージで輝くようです。輝かせてくれてありがとう。これからも共に輝き続けましょう」
 ドギョム「日々、皆さんによいエネルギーを与えたい、いいステージを見せたい、いい思い出を作りたいと考えながらやってきたのですが、むしろ僕がエネルギーをもらって、楽しい思い出をたくさん作ったようです。いつも『完璧やん』の言葉のとおり、皆さんにいい事ばかりが続くように。(日本語で)世界で一番完璧やん『CARAT』の皆さん!! いつも僕の心の中にいます。僕の愛を込めて投げキスします。めっちゃ好きやねん」
 ジョンハン「(日本語で)今日も皆さんと遊べてすごくうれしいです。この時間を過ごしてくれた『CARAT』ありがとうございます。笑顔の『CARAT』が見られて、すごくうれしいです。これからも皆さんのそばで、いつも笑顔でいられるようにしてあげます。いつも一緒にいましょう。皆さんもいつも幸せでいてください。また会いましょう」
 スングァン「今まで多くの公演をしてきましたが、『HARU』ツアーが本当に記憶に残るようです。力をたくさんいただきましたし、感動もいただきました。いつも遠くから愛を送ってくれることは簡単なことではないと思います。体力的に大変なコンサートではあったのですが、皆さんの歓声にパワーをもらってここまでやってこられました。(日本語で)大阪でコンサートができて、本当に幸せでした。一番健康が大切だから、いつも健康に気をつけてください。僕は『CARAT』に会えるだけで健康になります」
 ジュン「こんなにたくさんの愛をくださって感謝しています。コンサートの初日に僕がこんなことを言いました。スタートがよければ、もう50%は成功したってことだと。それがもう50%ではなくて100%になりました。1か月楽しく情熱的に過ごしたので、充電もしっかりできて、次回に来た時にもっとかっこよくなると思います」
 ミンギュ「皆さんのおかげで本当に幸せな時間を作りました。本当に、忘れられないです。1人ずつだと小さな存在ですけど、皆さんが一緒にいてくれたからこそ、今の『SEVENTEEN』がいるし、今のミンギュもいると思います。(ここまで日本語)このツアーのために準備をして勉強もしてきたのですが、皆さんの愛に応えるには未熟だと思いました。でも、これからも皆さんとまだまだ一緒にいるので、もっと成長しますから期待してください」
 ホシ「(日本語で)いつ見ても眩しくて、また見ても美しい。皆さんはホシの星です。皆さんと一緒に過ごしたすべての時間、忘れられないと思います。僕の人生の春は皆さんが作ってくださいました。僕も皆さんの春になってあげます。皆さんからもらった愛を、もっといいステージでお返しします。いつも君が必要だ。今日もHappy Endingですね(笑)。最後に本当に頑張った僕にお疲れ様って言いたいです。おつかれ~(笑)」
 ウジ「今日はツアーの最後だから、特別に日本語でだけ話したいと思います。皆さんのおかげで、ちょー感動して泣きそう。冗談です(笑)僕たちの春、忘れられないと思います。皆さんのおかげで本当にいい思い出を作って幸せでした。僕たちの春は皆さんです」
 バーノン「たこ焼き、たこ焼き、焼き、焼き、たこ焼き(笑)。楽しかったですか?いつの間にか、ツアーの有終の美を飾ることになりましたね。一番印象に残ったのは皆さんの幸せそうな笑顔でした。僕らを見ながら、うれしそうな皆さんを見ると、僕も同じように気分がよくなるんです。こんなたくさんの方々を笑顔に出来るということは幸せなことです。これからもっと幸せな思い出をたくさん作っていきましょう。(日本語で)皆さんと一緒で幸せな春ですね」
 ディノ「今回のツアーは僕にとって特別なものでした。VTRでひまわりの絵を描きましたが、色を塗ることが楽しくて、ぬりえという新しい趣味ができました。そして、このツアーを通じて皆さんがくださる愛と真心が感動的で、感無量でした。コンサートが無事に終わってよかったですが、メンバーとして僕がうまくやれているかという悩みもあったんです。だから、明日から僕は変わっていきたいなと思いました。これからに期待してください。いつも僕の存在の理由は『CARAT』です」
 エスクプス「相手が誰であろうと、いつも僕たちは皆さんの味方ですし、ベストを尽くして愛し続けますし、真心だけを伝える人でいたいと思います。この後、僕らは帰りますが、泣かないで、なぜなら僕たちに終わりはありません。大丈夫です。愛してます~」

◆エンディングはメンバーと「CARAT」による大玉キャッチボール

 記念撮影を終えるとディエイトの「『CARAT』ちゃんは本当にビューティフル!」の掛け声からアンコールの定番曲「BEAUTIFUL」へ。センターステージに移動すると、メンバーが外向きに円を作り、みんなでジャンプを。アンコールのラストの曲「Holiday」では、客席にはカラフルで大きなバルーンが投げ込まれ、センターステージにいるメンバーと「CARAT」との楽しいキャッチボールが繰り広げられた。銀テープが派手に舞い上がって曲が終わると、はけていくメンバーたち。が、再びステージに向かって全力疾走で戻り、ジャンプ!ジャンプ!これを10回以上も繰り返し、観客は大喜び。ツアーファイナルとのことでテンションがあがったのか、ペットボトルの水をお互いにかけあって、ミンギュは全身びしょぬれに。最後は1列になって手をつなぎ深々と会釈すると「また会いましょう」「健康でいてください」とステージを後にした。

 新曲をたっぷりと披露しつつ、既存曲もマンネリ化しないように入れ替え、パフォーマンスのスムーズな流れまでも緻密に計算したセットリスト。連日、3時間を超えるステージをこなすポテンシャルとフィジカルの強さ。謙虚さを忘れることなく、ファンに限りない愛情を示す姿勢は、どれをとってもプロフェッショナル。日本ファーストシングル「Happy Ending」のリリースに合わせての日本プロモーションで、さらなる旋風を巻き起こすことは間違いないだろう。

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