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6月19日(水)東京・Zepp Tokyoにて開催された東京公演の会場には日本初となるソロ公演ということで、多くのファンが集結した。
会場が暗転すると、ステージ正面のスクリーンにラジオのスタジオ映像が流れ、サンドゥルのラジオDJ風のメッセージが。
「人の感性にそっと触れる心の響きは、時には悲しみや喜びになり、時には温かい慰めになってくれることもあります。特別な人だけが持っているのではなく、誰もが日常の瞬間、瞬間に感じることができます。僕サンドゥルも皆さんに心に触れた響きを伝えたいと思います。今日この場所で、響きを感じて、幸せな時間を過ごしていただけたらと」と公演名にもある「HIBIKI」に込めた想いをファンに伝え、まずは「一緒に歩く道」を聴いてくださいと自ら曲紹介。
イントロが流れ、スクリーンの後ろからサンドゥルが登場するとファン一人一人にあいさつをするように歌い、ファンは黄色いペンライトと大きな歓声で迎え入れた。
続けて「もう一歩だけ」をしっとりと歌ったサンドゥルは、「皆さんこんばんは!皆さんに幸せな響きを届けに来たサンドゥルです」と日本語であいさつ。「はあ」と大きなため息を何回かつくと、「いつもこの瞬間が一番ドキドキします」と緊張した様子。心臓にマイクを押し当てて「音が聞こえますか?」とファンを和ませた。
「僕にとって初めての日本ソロコンサートは、今日が2回目の公演です。僕の歌と話が皆さんの胸に少しでも響きますようにと願いながら、今日もすてきなステージをお見せしたいと思います」。
続いて、子どもの頃のサンドゥルの話を歌った曲「僕の幼い頃の話」と「家」を披露。その頃の情景をまるで目の前で見ているかのように感じるサンドゥルの歌の表現力に会場は一気に引き込まれていき、歌い終えると大きな拍手が沸き起こった。「僕は家族に、ありがとう、愛してると言うのが照れ臭くて、あまり言えませんが、この歌でそういう想いを伝えられたらと思います。皆さんにとっても僕と同じ意味をなればいいなと思います」と語った。
ここからは片思いの切ない気持ちを歌った3曲へ。「冬の手紙」では、スクリーンに手紙風の歌詞が映し出され、ミュージカルのワンシーンを思わせるようにサンドゥルが気持ちを込めて歌い上げた。3曲を聴き終えると、客席からはひときわ大きな歓声と鳴り止まない感嘆の拍手がサンドゥルに寄せられた。
ここでスクリーンにサンドゥルからのビデオメッセージが流れ、6月3日に発売された2枚目のソロアルバム「天気の良い日」の1曲1曲に込められた想いや今回の公演の準備の様子がファンに伝えられた。
サンドゥルが再びステージへ上がると、ステージは雨を思わせる照明で照らされ、スタンドマイクで「雨の歌」をしっとりと歌い、「この恋」、「斜線」、「天気の良い日」と立て続けに披露。サンドゥルの心温まる絶大な歌唱力に、会場が包まれた。
4曲を終えて歌い切った表情のサンドゥルに、ファンからは「かっこいい!」「さすが!」などと声がかけられ、サンドゥルも満面の笑顔。
「初のソロアルバムを発表したのが2016年の秋ですから、3年ぶりにセカンドアルバムを発表しました。ファーストアルバムでは25歳のサンドゥルの話を歌いましたが、今回は僕みたいに青春を過ごしている人を励ます意味を音楽に込めてみました。『天気の良い日』が今回のアルバムのタイトル曲です。変わってしまった過去の恋を、眩しいくらい天気の良い日に忘れようとする曲。別れの曲でもありますが、苦しんでいるすべての人に、『すべてうまく行くよ、青空を見て、心配なことを忘れてしまおう』と慰めるものでもあります。皆さんにも慰めと癒しをあげられる曲になったらと思います」と、アルバムに収録されている曲を紹介し、「3年かけて一生懸命準備したので、皆さんに長く愛される曲になったらと思いますし、すてきなプレゼントになったらうれしいです」と話した。
そして日本の「BANA」(=「B1A4」のファン)にもう1つプレゼントしたいと、Mishaの「Everything」をカバー。「良い曲は言葉を越えて、共感できる何らかの響きがあるようです。この曲は個人的に好きで、たくさん聴いて歌ったりもしていましたが、皆さんにお聴かせすることができてうれしいです」と話すと、ファンからは拍手とともに「ありがとう」の声。
コンサートも終盤にさしかかり、「今、僕の頭の中には、新しいアルバムとコンサートを一緒に準備したことが、映画のように流れています。大変でした」と感慨深く話し、「待ち望んでいた瞬間だったのに、時間があんまりにも早く過ぎますね。僕たちのこの瞬間が止まらないように、続けて曲をお届けしたいと思います」と、「This time is」を力強く全身で歌いあげた。
続けて、「Fly High」と、韓国の大ヒットドラマ「雲に描いた月明かり」のOST「Swallowing My Heart」まで披露すると、客席は大興奮。15曲を歌い切り、少しだけ疲れた様子を見せながらも晴れやかな笑顔で「楽しいです!」とサンドゥルが話すと、ファンからも「最高!」との声があちこちから飛び交った。
「初のソロコンサートを準備しながら、不安も多かったですが、楽しみでもありました。何よりも皆さんに幸せな響きをお届けしたいと、心を込めてステージを準備しましたが、ちゃんと届きましたか?今日、お届けした曲が幸せな響きとして心に残ったらうれしいです。僕も今日、皆さんが送ってくれた応援と愛を大切に胸にしまっておきます」とエンディングへ。
「皆さんがサンドゥルの響きをたくさん愛してくれたおかげで、追加公演が決定しました!」とガッツポーズで発表。喜びの声がファンから漏れ、「その時もお会いできたらうれしいです」と話し、最後の曲「そのままでいて」を歌い上げ、本編が終了。
すかさず「イ・サンドゥル」の掛け声でアンコールが沸き起こると、Tシャツとダメージジーンズに衣装を変えたサンドゥルが再登場し、「道」を披露。
“約束”という歌詞に合わせて、サンドゥルが小指を出してジェスチャーし、笑顔で歌い切った。「今日はこんなに幸せに歌うことができ、一緒にいてくれた皆さんに感謝の言葉をもう一度伝えたいです。今日は僕にとって、一生忘れられない大切な思い出になると思います」と、生音でコンサート盛り上げてくれたバンドメンバーを紹介。
最後の一曲になると、名残惜しそうな表情で、「今の気持ちを韓国語で話したいと思います」とし、「僕の初めてのソロコンサートですよね。本当にいろいろ心配もしましたし、本当に期待もしていたコンサートが、残すところあと一曲と思うと、妙な気分です。どんな言葉でも表現できないなと思います。いつも本当に変わらず、その場にいてくれる『BANA』の皆さん、ありがとうございます。愛しています。本当に大きな愛情をいただいていますが、応えられる道は、僕が一番うまくできる音楽、それしかないと思います。これからもソロで、また『B1A4』でも、いい音楽で『BANA』の皆さんを幸せにしてあげたいです。これから最後の曲をお届けします。人生、生きていると辛いときがくると思います。もちろん僕にもありました。辛いときに僕が聞きたかった言葉を書いた曲です。この曲を聴いて、『BANA』の皆さんは辛い思いをしないでほしいと思います」と、感慨深く、時折、言葉に詰まりながらも、大事に大事に話すサンドゥル。
「大丈夫」を披露すると、最後は噛みしめるように会場を見渡し、ていねいにお辞儀をして、約2時間に渡るコンサートは大盛況で幕を閉じた。
7月27日に予定されている追加公演にも、期待が高まる。
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