17年6月17日、ソウルの国会運動場で開かれた親善サッカーに参加した両国の議員ら=(聯合ニュース)
17年6月17日、ソウルの国会運動場で開かれた親善サッカーに参加した両国の議員ら=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓日関係が急速に悪化している中、ほぼ毎年交互に開催してきた両国の国会議員による親善サッカー大会が今年は開かれない見通しとなったことが7日、分かった。

 韓国の国会議員サッカー連盟の会長を務める最大野党「自由韓国党」の金学容(キム・ハクヨン)議員は聯合ニュースに対し、「大会の意思を打診したところ、(日本側は)先月21日の参院選後に話し合おうということだったが、まだ回答を得ていない」と明らかにした。

 金氏は4月4日、サッカー外交推進議員連盟会長を務める自民党の衛藤征士郎元衆院副議長に親書を送り、大会開催のため、韓国に招きたいとの意思を伝えた。だが、日本の対韓輸出規制や「ホワイト国(優遇対象国)」からの韓国除外決定が相次ぎ、意思疎通が円滑に行われていないようだ。

 金氏は「韓日関係がこう着状態にあるが、こういうときこそサッカーを通じた議員外交ができるのではないかと思う」として、「近く再度衛藤会長に連絡し、近いうちに韓国を訪問するよう提案する」と述べた。

 大会は1998年にソウルで初開催され、当時は韓国議員135人、日本議員32人が参加するほど盛況だった。2006年まで両国交互に7回開かれた。両国関係の悪化などにより一時は中断されたが、国交正常化50周年を迎えた15年に再開。17年と18年にも開かれた。

 一方、今月20日からは2泊3日の日程で中国・重慶で韓中日の3カ国議員による親善囲碁交流戦が開催される予定で、韓国与野党の代表団が出席する。議員外交の場だが、囲碁交流戦に出席する日本の現役議員は多くないため、実質的な成果を期待することは難しいとの見方がある。


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