特定のトップスターがトップに立つ1人企業型マネージメントシステムの先頭走者は、ペ・ヨンジュンチャン・ドンゴンだ。音楽界にはソ・テジがいる。“夢の工場”ハリウッドにはトム・クルーズなど制作に飛び込んだスターは多いが、後輩スターの育成にまで踏みこんだ例はない。制作とマネージメントの兼業を禁じている米国のシステムのためだ。反面、マネージメント会社が制作にまで力を発揮する日本の芸能界では、スターは徹底的に月給制などで運営され、マネージメント会社の傘下に束ねられている。

米国と日本両国のシステムを取り、マネージメントをはじめ制作・公演企画・マーチャンダイジング事業など芸能界全般に影響力を拡散しているトップスター主導型企業は、韓国芸能界だけで見られる独特の風景だと言っても過言ではない。

ペ・ヨンジュン の最新ニュースまとめ

その先頭に立っているペ・ヨンジュンとチャン・ドンゴンは、国境を越えて韓流スターの位相を誇示してきたと同時に、“芸能界パワーマン”の規模も育ててきた主役たちといういう点で注目だ。

2005年の個人所得税約97億ウォンを納めたという事実で話題を集めたペ・ヨンジュンは、表面的にはコスダック上場企業(店頭株市場)<キーイースト>の子会社<BOF>の所属芸能人の中の1人だが、<キーイースト>の大株主としてアジアの文化コンテンツ企業を夢見る、この会社の実質的な“看板”だ。イ・ナヨン、ソ・ジソプ、シム・ジホ、ホ・イジェなどが所属している<BOF>は、有名スターから新鋭まで幅広く保有し“巨大”マネージメント会社の枠組みも備えつつある。チャン・ドンゴンもまた主要株主として参加したコスダック上場企業<スターエム>の代表芸能人で、会社の成長に大きな影響力を行使している。<スターエム>にはヒョンビン、シン・ミナ、イ・ハナ、コン・ヒョンジンらが所属している。

素早く“セルフマネージメント”に着眼したペ・ヨンジュンとチャン・ドンゴンが、今後後輩スターの成長にどんな力を与えるのかが関心事となっている。両社の代表的な新人女優であるホ・イジェとイ・ハナが、今年初めMBC『宮S』とKBS2TV『花咲く春が来れば』で主役を演じたものの視聴率で苦戦した中、両社を代表する青春スターソ・ジソプとヒョンビンは、次世代韓流スターの座を置いてライバルとしての動向を加速化する予定だ。

トップスター主導型エンターテイメント企業に対する見解は、現在交錯している。一部では専門マネージメント会社の領域を侵害し、スター権力及び利益の無限拡張を見せるだけと、痛い視線を送っている。その反面、株主らの利益とも関連する上場企業所属のトップスターらが、個人的には“責任活動”を展開しながら、成功した先輩スターでありモデルとして自身のノウハウを引き継ぎ、競争力のあるスターを養成することにも寄与するという肯定的な展望も出ている。

現在、ペ・ヨンジュンとチャン・ドンゴンが主導する2つの会社は、“ライバル”と呼ぶには具体的な規模や所属芸能人たちの認知度面での差はある。しかしトップスター主導型マネージメントが、韓国の特化されたシステムとして長く根付けるのかということが気になるならば、2つの会社の動向を比較して見守ることが、興味深い観戦ポイントと言える。

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