ペ・ヨンジュン の最新ニュースまとめ
インタビューのため、ロッテホテル30階に上がったところ、どうしてわかったのか、日本のオバサマファン4人が大人しくエレベーター前のいすに座っていた。状況を見たところ、今後も数分だろうが数時間だろうがその姿勢のままで静かに座っていそうな様子である。
エレベーター前をふさがれた以上、いつかは“ヨン様”に会えるだろうという期待しているのだろう。忘れかけた頃、こうして一瞬一瞬、彼の“影響力”が新たに示されるのだ。
ペ・ヨンジュン。今はアジアを動かしている彼と、実に久しぶりに“サシ”で向かい合えた。
いつからか、あまりにビッグになりすぎて遠い存在のように感じられたが、向かい合った彼は以前と変わるところがなかった。相変わらず態度は真摯だったし、答えは誠実で、微笑みは広告の中のそれとそっくりそのままだった。ただひとつ、前日公開された映画『四月の雪(原題:外出)』の後遺症を、思ったよりひどく患っていた。前日2回もあった『四月の雪』の試写会を観ていないのだ。一体どんな映画を撮ったのだろうか。彼の“告白”を聞いてみよう。
<b>-舞台挨拶だけ済ませて、大事な試写会を見なかった理由は?</b>
「怖かったし緊張したからです。昨日の舞台挨拶で、“今になって、映画が少しわかったような気がする”といいましたが、以前は興行や反応についてある程度予想できました。僕がキャラクターを掴み、思ったとおり演じたからです。ご存知でしょう?いつも準備万端で、それに閉じこもって仕事する僕のスタイルを。
でも、今回はそれを全部捨てて演じたので、その結果がとても恐ろしい。あまりの恐怖に、撮影後に入院してしまいました。昼のプレス試写会は置いておいて、夕方の試写会を控えて、親友のお父さんが亡くなったと聞いて、葬式に行ってきました。それがある程度の言い訳になったのも事実です」
<b>-では、映画はいつ見るつもりですか</b>
「色々計画を立てているんですが、どうせ僕が観たら皆に知れ渡ってしまうでしょうし(笑)」
<b>-何がそんなに辛かったんですか?</b>
「カメラの前に捨てられた子供のような感じでした。監督の“いっぺん(思いっきり)やってみろ”という言葉が本当に怖かった。監督はとても優しい口調で言いましたけど、“どんな風にするんですか?”と聞くと、“いや、ただ…”とカメラをまわしてしまうんです。いつも状況とキャラクターに没入する前、まず計算したり設定したりしてたんですが、今回はできませんでした」
<b>-それでも、ある瞬間うまく適応していたんでしょう?</b>
「それより、感情を噴出するのが、昔は本当に辛かったけど、今回はむしろ(感情を)噴出させ、表現する演技がもっと簡単でした。自分がそんな風に演じられるということがむしろ不思議だった。
問題は、そんなシーンは2~3ヶ所しかなかったということです。複雑で微妙な感情演技が、セリフも表現も無く続いていきました。あるシーンを30回、60回も撮影した。そうするうち、ある瞬間、インスという人物自体が、結局自分の姿になるしかありませんでした。撮影が終わってもまだいいたいことが多いと思いましたね。そんな感じは本当に初めてでした。また、今まで一度もアドリブをやったことが無いけれど、何一つ計画されたものも無かったので、今回の映画を撮影しながら、ある瞬間、自分が相手役を困らせていたんです」
<b>-本当に大変そうですね</b>
「以前は“もう、人物を放してやらなくちゃ”という言葉が何の意味かわかりませんでした。でも、今回の作品で、他は何もできませんでした。
あまりも憂鬱で、何のためにこんなに辛くていらだたしいのかわかりませんでした。原因は、自分がその人物から抜け出せなかったからでした。演じながら、その人にすっかりなりきってしまう、ということがこんなものだったんだ、と思いましたね。
今までは毎回、作品が終わると旅行に行くんですが、今回はどこへもいけませんでした。とても残念でした。でも、心の中では9月11日を『四月の雪』から抜け出す日に決めました。その頃なら、『四月の雪』に関するすべての広報やスケジュールが終わります(笑)」
<b>-出演を決心したときの感じと、映画を撮影し終わった後の感じはどう違いますか?</b>
「最初はただ、ホ・ジノ監督と仕事がしたかったんです。その作業からほしいものがとても多かったものですから。その後、シナリオを見ながら、感情が強いという印象を受けましたが、撮影しながら、こんなに(感情を)押さえ込むことができるとは思いもしませんでした。でも、むしろそんな演技の方が胸にぐっと来るようです」
<b>-妻の不倫を知りながらも、最後まで面倒を見るインスを理解できますか?</b>
「責任感だったと思います。インス自身はとてもやさしくて健全な人です。妻もとても愛してましたし、実際の僕でも、病床の妻を捨てて去ることなんてできなかったでしょう。むしろ、共感しづらかったのは、その状況で他の人に惹かれたということです。インスはソヨンを愛していたとは思いません。どうしようもなく惹かれた部分はあったでしょうけれど」
<b>-とても保守的なようですね</b>
「そうなんです。保守的なんです。だから、インスのような状況で、複雑で優柔不断な行動に出るんです。“あの女にどうするべきだろう?”と、途方にくれるのです。だから、演じる僕としても辛かった。でも、撮影が終わってからは理解の幅が広まりました。愛に対して異色的な経験をしたのは事実です。同じように、これまでの演技も、枠に閉じこもってリアリティを自分のやり方で表現していましたが、少しは幅が広くなったと思います」
<b>「家庭を持って幸せに暮らしたい」</b>
<b>-先ごろ、台湾に行ってこられましたが、相変わらず人気がすごかったでしょう</b>
「昨年よりもっと近く、親しくなったみたいです。その分、韓国文化自体がもっと親しまれているんです。今はもう、“韓流”をひとつの流れとしてアプローチするのではなく、この流れ自体にどんな変化を与え、どんな風に引っ張っていくかを考えるべき。メディアも一方的に韓流を“征服”や“征伐”と表現するのではなくて、この流れ自体がアジアの交流につながるよう誘導すべきです。韓流が、アジア文化共同体を生み出すきっかけになれるのではないでしょうか」
<b>-アジアをまとめるのにおいて、誰も行かない道を1人で開拓していますが、プレッシャーはもちろん、孤独を強く感じているのでは</b>
「もともと、人生自体が孤独だから…(笑)ある瞬間、人生が重くて辛いと思うこともありました。でも、今は自分にこういう役割を与えてくださったことに感謝しています。どうせやるなら、ベストを尽くしてやりたいです。もちろん、いつかはまた、辛さを感じるかもしれませんが」
<b>-アンチ韓流の勢いも強まってきましたね</b>
「もし、韓国が反対の状況にあったなら、同じようになるでしょう。韓流を一方的に包装したら、相手は排他的になるしかありません。しかし、お互いに文化を共有し、補うものを補えれば、交流は拡大するでしょう。韓国でも過去、日本や香港が大人気となりましたが、ある瞬間消えてしまいました。僕たちから韓流を交流というレベルでよ
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