48センチの比例代表を選ぶ投票用紙を発行するスタッフ=10日、ソウル(聯合ニュース)
48センチの比例代表を選ぶ投票用紙を発行するスタッフ=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で4年に一度行われる総選挙(15日投開票、定数300)の期日前投票が10日始まり、全国3508の投票所で有権者らが列を作った。 1メートル以上離れて並ぶなど、新型コロナウイルス感染拡大防止のために定められた規則をしっかりと守る様子を見せた。 ただ一部の有権者は48センチの比例代表を選ぶ投票用紙を受け取ると驚いた様子を見せていた。◇新型コロナで選挙風景に変化  新型コロナウイルスの影響で、投票所の雰囲気はこれまでと一変した。 有権者は感染防止のためにマスクと手袋をつけて投票し、投票所のスタッフは顔全体を覆うフェイスシールドを使って対応にあたった。 マスクをせずに来場した有権者にはティッシュが渡され、マスクの代わりにティッシュで口元を覆って投票する様子も見られた。 有権者はマスクをし、それぞれ1メートル以上離れて列をつくり、体温チェックを受け、手を消毒してから使い捨ての手袋をつけ、身分証明書を提示し、投票するという流れをよく守り、高い市民意識を見せた。 投票所を訪れた有権者はわずらわしい手続きに対し特に不平を漏らすこともなく、静かに自身の順番を待って投票に臨んだ。 今回は新型コロナウイルスに感染し軽症者向け施設の「生活治療センター」で過ごしている有権者のために、特別期日前投票所が8カ所のセンター内に設けられた。このうち大邱市や慶尚北道の特別期日前投票所では特に規則の順守を心がける様子が見られた。◇長さ48センチの比例投票紙 一部の有権者は投票を放棄 比例代表を選ぶ投票用紙には35の政党名が記されており、分かりにくさを訴える有権者も少なくなく、投票を放棄してしまう人もいた。 投票所のスタッフは「年配の方の中には、政党が多すぎてよく分からないと言って、比例に投票をしない人がかなりいた」とし、比例の投票用紙を出さない人には説明をして、投票するように促していると話した。
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